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HPVワクチン非推奨は、日本の政治が「エビデンス」に基づいていないエビデンスである

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

先週の金曜日は、二回目の本会議登壇質問がありました。「EBPM(エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング)」に基づく行政評価という渋いテーマです。

しっかりとしたエビデンス(根拠)に基づいて政策決定を行いましょうというのは、当たり前なのだけどなかなかできてないというのが実情で、特に我が国の政策決定は「エピソード(感情や経験則)」に流されがちです。

その最たる例が、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)問題ではないでしょうか。

参考過去記事:
男性議員だけど、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を接種してきた

https://otokitashun.com/blog/daily/16734/

有用性を証明するエビデンスが多数ある一方、重篤な副作用との因果関係は証明されていないにもかかわらず、未だに日本政府はこのワクチンの積極的勧奨をストップ(≒非推奨)しています。

加藤厚労大臣は

「専門家会議の意見を伺って政策決定している(からエビデンスに基づいている)」

と主張していますが、すでに多くの方々が指摘されている通り、「専門家の報告や意見、権威者の権威」はエビデンスの中で最下層であり、データや研究を無視して突き進む姿勢は極めて疑問です。

どれだけ「エビデンス」に基づいて政策決定をしている体を取り繕っても、そもそもの「エビデンス」が脆弱だったら意味がありません。

しかし実態として、お手盛りの「有識者会議」で結論が出されてしまうケースが多発しており、古い政治の悪弊がここに集約されています。

こうした状況を少しずつでも変えていくため、HPVワクチンを始めとするエビデンスがはっきりしている問題については諦めずに国会で取り上げ続け、世論の喚起と政策提言を続けて参ります。


(質問全編はこちら)

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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