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就任当初:出迎え都議はたった3人→半年後:126名、総員起立(全員賛成)で一般会計予算成立!

都議会の話

長かった都議会第一定例会、通称「予算議会」が閉会しました。一般的に年4回行われる地方議会の中でも、もっとも重要とされるのが予算案を審議するこの春の定例会です。

そして小池百合子知事が編成した初の一般会計予算案は、なんと都議会で44年ぶり(!)となる総員起立(全会一致、全員賛成)で可決されました。

都議会で44年ぶり全会一致可決 小池知事の予算案:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS30H3J_Q7A330C1PP8000/

小池氏は都議会閉会後、記者団に「いろいろ濃淡はあるが、都政を良くしていくという一点で(各会派に)協力をしてもらった」と語った。全会一致を演出したのは共産党と、小池氏と対立してきた自民党だった。

 共産党は鈴木俊一都政以来、知事とは対決姿勢を示し、予算案には一貫して反対の立場を取ってきた。30日の本会議の討論では「都民の願いを反映した重要な前進があった」と賛成に転じた理由を説明した。

(中略)

 豊洲市場(江東区)の移転問題で知事と厳しく対立した自民党も「予算原案を否定するものではない」と賛成に回った。これまでの定例会でも条例案にはすべて賛成しており、ある自民都議は「正面から対決した場合、有権者の反発を招く可能性がある。あえて反対する必要はない」と語る。

思えばおよそ半年前の知事選直後、都知事を出迎えた都議会議員は127名中たったの3人でした(現在は欠員が出て、126名)。都知事選において既存の大政党は、すべてそれぞれが他の候補を応援しており、まさに小池都政は「四面楚歌」の状態からスタートしたと言えます。

わずかな期間でこのパワーバランスの変化を考えますと、その渦中にいた人間として改めて、議会制民主主義の冥利というものを感じずにはいられません。

もちろん、3ヶ月後に都議会議員選挙が控えているという政治的事情があるとはいえ、やはり民主主義社会でもっとも大きいものは有権者からの世論・支持(支持率)です。

情報公開の徹底を旗印に、次々とスピード感を持ってこれまでにない政策を打ち出していく小池知事に対して、就任から半年以上が経過しても、なお都民は強い期待を持ち続けていることは疑いありません。

それをポピュリズムと批判するのは簡単ですが、世論という強い味方がなければ、あっという間に政治的ライバルにその理念や行動は阻まれ、政策を実現することは困難になります。

逆に世論さえが背景にあれば、政敵たちも膝を折らざるえないのは、今回の予算案成立結果を見ればわかる通りです。

多くの有権者からの支持を集めながらも、安易な世論に迎合するのではなく、自らの理念に向けて着実に歩みを進めていくこと。

これほど困難なことはなく、それに挑戦し続けている小池知事の姿勢を、引き続き都民ファーストの会として支えていく次第です。

(本会議終了後、知事の各会派あいさつ回りの一コマ)

都議会定例会が終わり、「事実上の選挙モード」と言われておりますが、私にはまだ百条委員会と豊洲問題特別委員会の二つの責務が残っています。。

「市場のあり方戦略本部」も設置され、ロードマップに沿って着実に前進を続けるこちらも問題が、しかるべき形で決着を見るよう、個人としても内外で引き続き尽力していきます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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