テレビカメラの前で、打ち合わせから出てきた浦野靖人代議士が「最悪や」と嘆息するほど、政治倫理審査会を巡る27日の自民党の対応は酷い有様でした。
さすがにあそこまで岸田総理・総裁が「説明責任を果たす」と言っているのだから、最初は予算日程と交渉しながら多少ゴネたところで、最後は完全公開で審査が行われる。私もそう思っていました。
しかし自民党の裏金議員たちは、本当に公開の場で説明責任を果たす気がないようです。
公開の場で出席して良いと言っていたのは、西村康稔議員と武田良太議員。ならばまず、この二人だけ先行して審査を行おうと与野党で調整が整いつつあったところ。
西村康稔議員が突然、方針転換をして逃亡(出席意志を撤回)。
おそらく、おまえだけ先行してやったら前例になるだろうと、安倍派の裏金議員たちから圧力があったのではないでしょうか。
ならば武田良太議員1人だけでも行おうと幹事会をセットした直後、1人だけで出席するのはおかしいと武田良太議員も方針転換。
まあ、自党の仲間たちが揃いも揃って逃げ出したら、そう言いたくなる気持ちはわからなくもありませんが…。
こうして、公開・非公開のやり方を話している間に結局「政治倫理審査会に出席を容認する議員が誰もいなくなった」という結末に至りました。
意図的・組織的・長期的に裏金づくりを行い。
それがバレても刑事処分も、党内処分も受けず。
誰がどう見ても裏金なのに追加納税もせず。
さらには説明責任すら誰一人として果たそうとしない。
でも国民には厳しく納税してもらうし、税金を潤沢に使う予算案も通してください。
これが今の無責任政党・自民党の姿かと思うと、心の底からがっかりします。
28日も断続的に衆参で政治倫理審査会の開催に向けた協議が続きますが、予算が成立する前にフルオープンで説明責任を果たしてもらうよう強く要望していきます。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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