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未婚のひとり親に対する差別的税制の是正が、「検討事項」に後退中…。時代と実態に合わせた改正を

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は四省から、予算の「概算要求」の説明を受け、意見交換を行いました。

「概算要求」とは、各省庁が予算を取りまとめる財務省に対して、「来年はうちの省庁はこれくらい予算が欲しい」というリクエストを出すことです。

財務省はそれを取りまとめて、全体バランスを見て削るべきところを削り、まとめたものが国会に「予算案」として提出されます。

実際に国会で予算の審議が始まるのは年初の通常国会からですが、

・各省庁からの概算要求に入るかどうか(第一ステージ)
・財務省にそれが削られないかどうか(第二ステージ)

というところで、すでに予算獲得に向けた政治的駆け引き・闘争は始まっています。

現在は第一ステージが終わり、第二ステージに向かうところというわけですね。

野党議員としても、各省庁がやりたいことで「これは後押しすべき!」という事案があれば、積極的に国会で取り上げて世論を喚起するなどしていくことが大事です。

逆に当然、「これは無駄だ!」と思うものがあれば、予算から落ちるように問題提起をしていきます。

数字(予算)を見れば物事がわかるということで、特に外交・安全保障分野はまだ土地勘のない部分でありますが、まずはしっかりと予算全体像を掴んでいきたいと思います。

そして予算という「支出」の部分と同時に、「収入」を規定する税制度についても、各省庁がここを変えてほしいという「税制改正要望」を同時に財務省に提出しています。

ゴルフ税を廃止するべきだ(文科省)とか、SDGsで国際協力するために新税を創設するべきだ(外務省)など様々なリクエストがあるのですが、本日説明を受けたところで注目をいただきたいのが、厚労省から出されている税制改正要望。

令和2年度厚生労働省税制改正要望について
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000175981_00005.html

私が赤線を引いた「婚姻によらないで生まれた子を持つひとり親に対する更なる税制上の対応」について。

これが税制改正要望に正式には入っておらず、検討事項に格落ちしてしまっています。

現在、結婚・離婚を経たひとり親に対しては、所得税・住民税において優遇措置があります(寡婦控除)が、「結婚したことがないひとり親」に対しては、この税における優遇措置がないのです。

境遇はまったく同じひとり親なのに!です。

未婚ひとり親の差別に終止符を…「せめて離婚と同等に」寡婦控除
https://www.zeiri4.com/c_1076/n_670/

この差別的な措置によって、最大で年間30万円以上の差が生まれるとされています。

昨年もこの税制上の不公平が改正されるのではないか?と話題になりましたが、保守的な一部議員による反対で抜本的改正が見送られました

残念ながら今年も状況が変わっておらず、このまま行くと今年の税制大綱でもこの差別的措置が温存されることになりそうです。

都議時代のブログでも取り上げたように、この大きな理由は「離婚を助長することになる」「伝統的な家族の価値観が壊れる」などとアナログな主張を繰り返す一部議員からの政治的圧力と言えるでしょう。

参考過去記事:
「未婚のひとり親」への不公平も温存。地方分権を殺した税制「改悪」大綱(2018年12月)

https://otokitashun.com/blog/daily/19481/

公明党は「同じひとり親世帯で税負担に格差が生じるのは不公平だ」として寡婦控除の適用拡大を主張したが、自民党税調の重鎮議員らは「未婚のまま子どもを産むことを助長しかねない」などと反発。抜本改正には至らなかった

ひとり親の支援団体NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子理事長は「『伝統的な家庭が壊れる』といった旧来のイメージを払拭(ふっしょく)できなかった」と悔しがる。

毎日新聞の昨年12月記事より抜粋、強調筆者)

勝負は政府が税制大綱を発表する年末まで。

価値観が多様化し、実際に生活困難に直面する未婚のひとり親家庭が存在する中で、「未婚のまま子どもを産むことが助長される」などという、なんらエビデンスのない主張がまかり通るようなことがあってはなりません。

厚労省が本来はきちんとした「要望」として提出したかったはずの是正措置を、税制大綱に反映されるように闘っていきます。

皆さまも声を上げ、世論から政治を買えるためにお力を貸していただければ幸いです。

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それでは、また明日。

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おときた駿

音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 36歳
1983年東京都北区生まれ。海城中・高校→早稲田大学政治経済学部を卒業後、モエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、都議会議員に(二期)。 地域政党「あたらしい党」代表。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、政治や都政に関するテレビ出演、著書も多数。35歳、二児の父。日本維新の会から公認を受けた参院選にて初当選、参議院議員に。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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