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こだわりの強い激情家?舛添知事の著作をまとめて読んでみた

書評,

涼しい9月のスタートとなりました。

いよいよ明後日には第三定例会の議案説明が行われ、
秋の都議会に向けてスケジュールが詰まってくると思いますが、
比較的時間のあった8月に舛添知事の著作をまとめて読んでいました。

主にこのあたりですかね。
(都議会図書館のおかげで、入手には苦労しませんでした)

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(写真は「知事の部屋」最新記事より)

私は(多分)それなりの読書家で、
自ら文章を書くこともあり、

「文章を読めば、その書き手の人となりがわかる!」

と自負しているのですけど、
そこから改めて舛添さんの特徴を3行で表すと、

1. 頭が良い
2. こだわりが強い(粘着質である)
3. たぶん、けっこう短気で激情家

でした。
もちろん、私の主観ですが…。

同じ著作内で繰り返し出てくる表現や内容が2番を表し、
都知事となった後に出した著作内でも自らの感情を抑えることなく、
時に攻撃的な表現を好んで使うことから3番を感じ取りました。

そして、(おそらく)ゴーストライターを使わずに、
他人に読みやすい文章を素早く量産していることから、
総じて1番の結論にたどり着くところです。

さて、政策的に気になるのは最新著作の

「母と子は必ず、わかり合える 遠距離介護5年間の真実」

です。
自ら「政治家としての原点」と断言する介護体験を振り返り、
現在の日本の福祉政策について物申す内容となっています。

なのですが、東京都の介護政策については就任から現在まで、
目立った政策方針が表明されていないのが現状です。

都誘致の活用と、福祉ファンドくらいでしょうか?
ですが、どちらもまだ実施には至っておりません。

上記の著作の中で舛添知事は、
自身の在宅介護の経験から繰り返し

「家族介護、在宅介護には限界がある」

と述べ、施設の拡充に重きを置く節を述べています。
特養や老健という箱の不足が深刻なのはもちろんですが、
介護の場合、保育に輪をかけて人材不足が問題になります。

特に認知症の入所者を相手にする場合、
力のある方に暴力を振るわれる介護士が続出したり、排泄物の処理で
多大な残業を強いられるなど、その現場の声は凄惨を極めます…。

ちなみに同時期に、10年以上前に書かれた

「東京都副知事ノート」

も読んでおりまして、この頃の東京都の
介護福祉の問題といえば、もっぱら「寝たきり老人」の話が中心でした。
10年間でのこの変化には、改めて驚きを感じるばかりです。

財源(予算)や資源(土地、人材)など、
東京都の介護の問題は一筋縄ではいきませんが、

「自らの政治原点」

と語る介護について、舛添知事の
迅速かつ積極的なリーダーシップに期待したいところです。

もちろん、私たちからも政策提言をして参ります!
それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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