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選挙で「アレ」を見れる人、見れない人…こんなところにもある地域格差

日々のこと

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日はオンラインサロン「宇佐美典也とおときた駿のあえて政治の話をしよう」の、
定例となる月一オフライン勉強会の開催日。

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最年少で選挙プランナーとなり、
百を超える選挙を手がけてきた松田馨さんをゲストに迎えて、
「あえて選挙の話をしよう」と題して講演&ディスカッションを行いました。

我が国の選挙の種類や公職選挙法の抜け穴、
各陣営が実際にどんな手を使って選挙戦を展開しているのか等々、
興味深い話が続いたのですが、印象的だったのは

「選挙区が広すぎる地域は、候補者も有権者も不幸だよね

というお話し。
日本の選挙のおかしなところを数え上げていけばキリがないのですが、
例えば以前にも取り上げた選挙ポスターのルール。

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選挙の掲示板っていつになったらデジタルサイネージになるの?
http://otokitashun.com/blog/senkyo/5188/

上記の記事でも書かせて頂いたとおり、皆さまもよく目にするこの掲示板、
実は候補者陣営のボランティアが一枚一枚手貼りしなければなりません。

となると、参院選や都道府県知事選挙のような
選挙区が巨大な闘いになると、どういうことが起きるでしょうか??
私自身も2年前の参院選で東京選挙区の陣営に張り付いていた際、

「島嶼部(伊豆七島や小笠原諸島)のポスターはどうする??」

ということがけっこうな議論になりました。
船or飛行機でこうした島々にポスターを貼りに行くとすれば、
貴重な人員が何人も、何日も取られてしまいます。

結局、このときは確か陣営にお知り合いのいた
八丈島と三宅島などの大きな島を除き、ポスター掲示は諦めたように記憶しています。

すると、小さな島々に住む方々は、
全候補者のポスターを目にすることができないわけですね。
実際に生まれてこの方、

「自民党以外の候補者のポスターを見たことがない」

という方がいらっしゃるそうです。
投票の決め手に「ポスターを見て」という人がけっこうな数いるにも関わらず、
これは参政権の制限という観点から不平等な状態ではないでしょうか…。

その他にも、物理的な制約はあります。
どんなに選挙区が広大であろうとも、選挙期間は一定(17日間)です。

じゃあ、北海道選挙区を17日間でどれだけまわれるのか??
せいぜい、重点的に人口密集都市で演説することしかできないでしょう。

となれば、選挙が始まる以前から相当な告知活動をしなければならないものの、
タテマエ上は選挙期間以外の選挙活動は禁止されているわけで、
もう何が何やら…ということになります。

こんな状況でネット選挙まで制限されていたのですから、
いったいこれまでどれだけの情報格差があったのかを考えると、
改めて日本の選挙の異常性を思い知るところです。

そんなわけで、普段はほとんどの人が意識しない「選挙」について、
参加者からも活発な質疑応答含めてたっぷり盛り上がったオンラインサロン勉強会。

現在は残念ながらメンバー募集はしておりませんが、
また秋口に新規会員の入会受付を行う予定です。

勉強会に加えて、宇佐美・おときたの限定コラムを読めるのはもちろんのこと、
現在は週一ゲストライターとして

・斉藤りえ氏(北区議会議員・元筆談ホステス)
・水野ゆうき氏(千葉県議会議員・ソーシャル議員)

も限定コラムを連載中という、超豪華な政治サロンになっております!
ご興味のある方は、ぜひとも下記ページからの入会予約をお待ちしております^^

宇佐美典也とおときた駿の「あえて政治の話をしよう」
http://synapse.am/contents/monthly/usamiotokita

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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