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議会において暴力行為はなぜ起きるのか?それに対する毅然とした懲罰が必要な理由

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日、委員会中に暴力傷害事件を起こした山本太郎議員(れいわ新選組)への懲罰動議が正式に提出され、私も賛成者の一人となりました。

なぜ、彼らは暴力行為というパフォーマンスに走るのか?政治学者の武内和人先生が興味深いTweetをされていたので、下記に引用掲載します。

–引用開始–

政治学では議会内の暴力の分析もあり、多数の支持を失うと分かった上で実施されると考えられています。

多くの有権者から悪く評価されることを知った上で、特定の政治家が議会で乱闘を起こす理由ですが、研究者はイデオロギー的に極端な選好を持つ少数の有権者の票を重視するためではないかと考えています。れいわは穏健派の票を重視しないことで他党と差別化戦略をとっているのでしょう。

台湾議会の乱闘を対象にした研究があるのですが、ここでは議会内の乱闘で大多数の有権者の人気を低下させることを覚悟した上で、極端な立場の有権者の支持を固める効果を追求し、次の選挙での得票に繋げようとしているのではないかと考察されています
https://www.journals.uchicago.edu/doi/abs/10.1086/705923#

政治の原則として、少数派の見解を尊重することは大事ですが、積極的に拒否権を行使することを無制限に許容すれば、意思決定の効率性が犠牲になります。

これは議会の存在意義を危うくするため、歯止めをかける必要があるので、具体的な懲罰を課すことは必要になるでしょう。

–引用ココマデ、強調筆者–

一部支持者のためのパフォーマンスという指摘はかねてからなされてきたところですが、もう少し詳しく言語化するとこういうことですよね。

懲罰などをすればするほど注目が集まり、彼らの思惑どおりにもなるので、ここは非常に悩ましいところではあります。

それでもやはり、毅然とした懲罰は必要だろうと私は考えます。

どんな主張のためであれ、多数派であれ少数派であれ、暴力行為は絶対に許されないということは明確に示すべきであることは当然ですし(この点、懲罰は多数派の専横を招くという理由で懲罰に反対する主張にはまったく同意できない)、

きちんと処分を重ねていけば、民主政議会の中で取れる過激なパファーマンスには限界があります。彼らとて除名にはなりたくないでしょうし、逮捕されるような犯罪まではできないでしょうからね。

極端に偏ったイデオロギーを持ち、過激な行動を支持する者たちは、その先鋭さゆえ、過激なパフォーマンスを続けていかなければ飽きて離れていきます。

れいわ新選組や山本太郎議員はあの手この手でその期待に応えようとするでしょうが、やがて「天井」に突き当たれば、もともと過激さを疎んでいた穏健な有権者には完全に見放され、過激な支援者も少しずつその下を去っていくでしょう。

その時まで毅然とした対応を続けるべきですし、今回どんな言い訳をしようと「暴力」に及んだ以上、その限界・天井は確実に近づいてきていると思います。

暴力ではないものの、民主主義を支える報道機関・報道記者としての倫理と民主的議会ルールを踏みにじった東京新聞・望月記者に対しても、参院として毅然とした対応を求めていきます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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