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ペーパーレス化に議事堂の全面禁煙…4つの分野で都議会改革が進展!

都議会の話

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

残念ながら少数会派の参加は却下され、「改革が進むか不透明」と先日申し上げた議会改革検討委員会ですが、本日の会合にて大きな進展がありました。

委員長以下、難しい議論を取りまとめた委員の皆さまに、まずは心より敬意を表したいと思います。

議会改革検討委員会の委員でもある鈴木都議(都民ファ)がブログで丁寧にまとめてくれているので、私から特に追記をすることもないのですが(?!)、前回まだ継続審議になっていた「政務活動費の新年会への支出禁止」が決定された他、

・議会のペーパーレス化
・議会棟の禁煙実施
・議員公用車の大幅削減

が新たに決まりました。

上田令子都議が2014年(!)の予算特別委員会でも指摘していたペーパーレス化。本会議だけで年間43万枚もの紙が配られており、以前から強く改善を申し入れておりました。


都議会で議員たちに配られる紙の枚数は、年間なんと40万枚以上!(2014年3月25日)
http://otokitashun.com/blog/daily/2852/

まずは本会議の資料からというスモールスタートではあるものの、

「この資料、データでくれませんか?」
「いえ、紙でしかお渡しできなくて…
「(なんでやねん!)」

という不毛なやり取りが少なくなるかと、感慨もひとしおです。

セキュリティ面や使用端末などについては、これから検討されていくとのこと。幸いなことに、すでにICT化が進んでいる議会の先例は全国各地にあります。

個人的には、ipadが議会から議員全員に支給されるという統一端末形式より、各々のIT機器が議場に持ち込めてアプリなどのシステムで対応できる形が良いなと考えています。

コストもセーブできるし、私の場合はタブレットよりもノートPCの方が作業効率が良いので…。←

先例を参考にしながら、ぜひ早期にIT機器の持ち込み&ペーパーレス化が実現されることを期待し、要望していくものです。

公用車についても、運転手の雇用やリース契約などの関係もあっていきなり大幅削減というわけにはいかないようですが、段階的に20台→7台と13台の公用車を減らしていくことが決定しました。

各会派の意見を集約したことにより、

「正副議長車を除く議員公用車は全廃」

という公約から現段階では後退しているものの、鈴木都議も述べている通り、使用用途を厳格に公開するとともに、今後も議論は継続していくものと思います。

こうした結論に至るまで、各会派間の間で相当な駆け引きや折衝があったようです。

なかなかそうした議論が外から見えづらいことは欠点ですが、年内に大きな進展があったことは、都民目線から見ても評価されることではないでしょうか。

前期の4年間、ペーパーレス化という当たり前のことすらまったく進展しなかったことに鑑みても、やはり議会構成が時に大きく変わることには意義があるのだなあと改めて痛感するところです。

廃止や縮小などの「身を切る」分野に加えて、今後は「議員改革条例の制定」という本丸も残っています。

引き続き、改革への姿勢について心ある会派・議員と協調すべきは協調し、ともに進めて参りたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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