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中野区長選の低投票率の原因は、インターネッ党にもある

日々のこと

中野区長選:田中氏が4選 投票率29.49%
http://mainichi.jp/select/news/20140609k0000e010111000c.html

昨日6月9日(日)に投票が行われた中野区長選挙ですが、
区長という強大な権力を持つ首長を選ぶ選挙にも関わらず、
投票率はなんと30%を下回る結果に終わりました。

3分の2以上の有権者が選挙を無視したわけで、
世代別でみれば20代、30代はもっと惨憺たる有り様でしょう。
さて、この低投票率は、いったい何が原因なんでしょうか。

自ら課した多選禁止を破って出馬した現職区長?
多選以外、明確な争点を作れなかった対抗馬?
様々な思惑で、政策を無視して候補者に相乗りする政党?
相変わらず、政治に関心を持たない有権者たち?

ここで、忘れてはいけないアクターがいると思います。

そう、23区の区長選すべてに候補者を擁立すると宣言していた、
あのインターネッ党です。

家入一真氏のインターネッ党はどうなった? 中野区長選で候補者擁立せず
http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/08/internet-party-straying_n_5468758.html

logo
(画像は同党公式サイトより)

もちろんタイトルはあおり気味につけたものであり、
彼らの「約束反故」が投票率に何%も影響したとは思いません。
しかしながら…

こうした政治家たちが積み重ねてきた小さな嘘や不誠実が、
今日の民主主義への不信感と低投票率を
招いてきたことは間違いありません。

私はインターネッ党がこの宣言をした直後から、
それに対する不安と懸念を下記のように記していました。

(前略)
個人的には、もう少し違うルートがあるんじゃないかと思っています。

ただもう、取り消すつもりがないなら、
不退転の覚悟で突き進んでみて欲しい。

23戦23敗かもしれなけれど、
全選挙区に候補者を擁立し続けて、最後まで闘い抜いて欲しい。

約束を守ること。

それが若者が政治に信頼を取り戻すための、
最低条件だと思うから…。

「インターネッ党」の今後へ、少しの期待と大きな不安
http://otokitashun.com/blog/daily/2527/

残念ながらこの私の不安は、
ほとんど的中してしまったようです。

上述のハフィントンポストの記事の炎上・拡散をきっかけに、
中野区長選挙の終了後になってようやく公式声明が出たようですが、

インターネッ党ニュース
練馬区長選・中野区長選に関して

http://internetparty.jp/news/vo-1/

この声明は各選挙の告示日前に
発表されるべきであったのは言うまでもないことです。

インターネッ党が政治団体として活動を継続していくのならば、
今からでも遅くないですから

「来年の統一地方選挙において、東京都の
 各選挙区に区議・市議候補を複数擁立する」

などの現実的な目標に切り替えるべきです。

「やっぱり、ネットの連中は口先だけだったんだね」

とこれ以上思われないためにも、
守れない約束は継続すべきではありません。

「最近の若者は、これだから…」

とただでさえ十把一絡げにされる現状で、
「インターネット」の冠をいただく政治団体が迷走していては、
ネットの力で真摯に政治を動かそうとしている仲間たちにも悪影響を与えます。

私は、インターネットが政治に与える影響を信じていますし、
それゆえ愚直にネット空間で意見や情報を書き続けています。

だからこそ、今回のインターネッ党の一連の流れは大変残念ですし、
猛省と今後の巻き返しに最後の期待を込めて敢えて苦言を呈します。

政治活動は選挙と違って、一過性のお祭りではありません。

あの都知事選挙の時に、「ぼくらの政策」に期待して
集まった多くの若者たちの想いを無にしないためにも、
小さな約束をしっかりと積み上げていってもらいたいと思います。

明日からはいよいよ、東京都議会の定例会開幕です。
それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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