こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
定期的に話題にはなるものの、国会改革が進まないことによって、官僚の残業が減りません。働き方改革など夢のまた夢…。
「ブラック霞が関」で官僚離れ深刻、国会答弁打ち合わせ「朝4時」開始も背景
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab92fb0543ba4298423f9dcce607678bf56a889c
>内閣人事局が昨年11~12月に実施した調査では、官僚が国会での質疑を巡り、最後の答弁作成に着手した平均時刻は土日や祝日を挟まない場合、前日の午後7時54分だった。全ての答弁作成を終えた平均時刻は当日の午前2時56分となった。
日本維新の会は党独自のルールとして質問通告は「前々日の正午まで」と定めて実行していますし、政府と対抗する必要のない与党も早めに通告しているようですが。
一部野党の抵抗により相変わらず国会の質問通告は夜になることが状態化していることが伺えます。
ちなみに以前、民間団体が独自に取ったアンケートによると、質問通告が遅い政党で名前が多く上がったのは「立憲民主党」と「共産党」でした。
台風の前日に職員に深夜残業を強いた森ゆうこ議員も立憲でしたし、残念ながらこれだけ官僚の働き方改革・国会改革が叫ばれていても、党の体質は変わっていないようです。
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ちなみにこうしたアンケートでは衆議院と参議院の違いについて触れられたものは見たことがありませんが、どうなんでしょうね。
というのも、衆議院と参議院では質問通告のルール・慣習について若干の違いがあるからです。
“速やかな質問通告を” 公務員の長時間労働解消へ申し合わせ
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/100300.html
>国家公務員の長時間労働をめぐる人事院の調査で、議員の国会質問の通告が遅いことが超過勤務の要因だという回答が多かったことを受けて、与野党は6月20日、衆議院議院運営委員会の理事会で、速やかな質問通告のほか、オンラインなどを利用した質問通告の推進に努めることなどを申し合わせました。
>そして、質問通告が著しく遅い議員に対しては、所属する会派が事情を調査し、必要な措置を講じることも盛り込んでいます。
衆議院では以前から「質問通告はなるべく迅速に、前々日までを目指す」という各派の努力目標が申し合わせをされていました。また今国会においても上記記事のように改めて各会派が努力することが定められたところです。
しかしながらこれ、あくまで衆議院だけの申し合わせなんですよね…。
参議院側では、私も今国会で改めて「衆議院の申し合わせのように、質問通告の迅速化を心がけるべきだ」と理事会等で発言しましたが、
「委員会日程が決まらないのに、前々日などと杓子定規に決めることは困難だ」
「そもそも政府が十分な情報を出さないのに、野党だけ質問通告を急かされるのはおかしい」
「衆議院の申し合わせは参議院には関係がない」
と一部野党からはほぼ全否定の声が相次ぎました。
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こうしたことを考えると、参議院側の質問通告の方が衆議院より遅いことが状態化しているのではないかと推測されますが、どうなのでしょうか。前段の森ゆうこ議員も参議院議員でしたが…。
いずれにしても、参議院も衆議院同様の努力目標くらい定めて、国会改革に真剣に臨んでいかなければなりません。
参議院は衆議院と異なりダイナミックに会派構成が変わりづらいことも、国会改革を妨げているように感じます。
維新がさらに勢力を拡大することで、引き続き官僚の働き方改革を前に進めるエンジンとなることを目指し、努力していく次第です。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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