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いわゆるLGBT法案は今国会で審議入り→可決するのか?

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

選挙のことを書こうとしたら日付が変わってしまいました…ので、国会の話を書きます。

与党側と野党側からそれぞれ議員立法が出されたLGBT理解増進法案、維新・国民民主党も独自案「性多様性促進法案」を提出し、3法案が審議入りをスタンバイしている状態です。

とっとと審議を始めればいいじゃん、と思う方が多いと思いますが、なぜ滞っているかというと、そもそも原則として議員立法は超党派で一本化して出されるのが原則・慣習である上、3本が同時に審議入りしても歩み寄る見通しがないからです。

成立する法案の9割が「閣法」と呼ばれる政府提出法案の中で、そもそも例外的である議員立法は、提出前に丁寧に各会派協議が行われ、概ね成立が見通せたものだけが審議入り・採決されます。

閣法も政府と与党の間で事前調整が済んだ後に出てきますし、日本の国会は議論・修正をして法案を良くしていくという場では残念ながらないわけですね…。

閣法ですら野党が納得しないまま採決しようとすれば「強行採決」と批判される中、与党(自公)だけしか賛成が見込めない中で議員立法を審議・採決することは与党も避けたいはずです。

特に議員立法を与党のみで「過半数があるから」という理由で押し切って成立させれば、将来に禍根を残しかねない(過半数ある与党側が議員立法を濫立させる道を開いてしまう。これは反転可能性を考えるとよろしくない)ため、

今のところ与党側としても踏み出すことができないのが実情ではないでしょうか。

おそらくこのLGBT法案が審議入り・採決される最低条件としては、自公+維国で修正協議が成立する見通しが立つことですが(与党だけで議員立法を押し切る慣例を作ることは避けられる)、

現在のところはその具体的な動きに繋がっていません。自民党としても、あそこまで党内で激論を交わしてまとめた法案内容については、もはや指一本触れたくないし触れられないという事情があるのでしょう。

遅くとも来週中には審議入りをしないと、今国会における成立は困難になるLGBT法案。

状況は依然として厳しいですが、維新としては最後まで成立に努力をし、他党とも胸襟を開いて議論をしていきたいと存じます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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