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中央区議会のミスジャッジ。安易な「懲罰」が招く、情報発信の貧困化と「表現の自由」の危機

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日、中央区議会ではあたらしい党所属の高橋元気・中央区議会議員のTwitter発言に対して「懲罰委員会」が開かれるという、前代未聞の出来事が大きな注目を集めました。

教育委員会人事について物申した高橋議員のTwitter発信が、不適切で議会の品位を貶めるとして懲罰にまで至った本件。

中央区議会で前代未聞の懲罰 ―「いじめそのもの」(おとな研究所)
https://otonaken.com/archives/4124

上記の記事に論点は網羅されているので、付け加えることはほとんどないのですが、私の意見を少しだけ。

今回の高橋元気議員のTweetに対して、懲罰賛成はの主な意見は

・議決で賛成しておきながら、それを全否定するかのような内容発信は不適切
・年齢差別発言であり、当該人事の対象者が傷つきかねない

という2点に集約されると思います。

前者については、「条件付き賛成」で議決には賛成したけどこう思う、という意見を発信することは議員ならいくらでもあることであって、これを否定されるのはかなり厳しいものがあります。

年齢差別発言であるという認識については、私はそうは感じられなかった表現であったものの、不快に受け止める人もいるかもしれません。

しかし誹謗中傷ではなく論評の範囲であり、批判は言論によって行われるべきであると考えます。

背景を推察するに、これまでも高橋元気議員は議会外のSNS発信が問題視され、何度か発信内容を削除していたことがありました。

今回の懲罰動議は、古参メンバーを中心とした議員たちの「積もりに積もって」という部分もあったものと思われますが、当然、懲罰動議にそうした「累積」というものは本来なら適用されません。

多くの方々がすでに指摘する通り、これは表現の自由・憲法15条の観点からも問題であり、議員の自由な言論活動を妨げる前例になりかねません。

今回、懲罰動議を出した・賛成した議員たちは、礼儀知らずの新参者にお灸をすえてやろうくらいの意識だったのかもしれません。

しかし、このレベルのTwitter発言に懲罰動議を発動したことは、自分たちと全国の議会・政治言論の場に大きな打撃を与えることになりかねないものと私は危惧します。

冒頭にも申し上げた通り、あたらしい党幹事長・高橋元気議員はこのような理不尽にめげて情報発信をやめるような政治家でありません。

しかし、これを見て「Twitterって怖いなあ、やめておこう」「議会という『ムラ社会』の空気を読んだほうが良さそうだ」と思ってしまう議員がいるとすれば、それは大変残念なことです。

そうならないよう、私も毎日の情報発信を継続し、議会の議論だけではわからない背景や想いを広く伝えていく所存です。

もちろん地域政党「あたらしい党」としても、高橋元気幹事長体制はそのままに、彼の活動をしっかりと支えて参ります。

引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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