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「行ってもプラスにならないけど、行かないとマイナスになる」政治家の恒例行事って?

日々のこと

今日は元気会の4月に当選した地方議員たちと初のミーティングでした。
5月1日から任期は始まっていましたが、私が海外に行っていたこともあって
一同に会して顔を合わせるのは初めて。

田中たくみ 渋谷区議
いとう陽平 新宿区議
斉藤りえ 北区議

の3名が新たに加わり、現職の松下まさよ朝霞市議を加えて合計5名となります。
街頭地区でお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご連絡ください!
(全員がいる時に写真撮り忘れた…)

さて、本日は地方議員団の在り方や会議体について議論をするとともに、
初めて議員となる方々からの様々な疑問や質問にも答えておりまして。
その中の一つに、

「当選した瞬間から、とんでもない量の式典・行事への招待状が来たんですが…
 これってどうしたらいいんですか?すべて行く意味あるんですか?」

というもの。
議員と式典、あるいは夏祭りや新年会…。
これに行く・行かないの決断は、政治家にとって終わりなき悩みの種です。

写真 (1)

以前にもご紹介した小田りえ子川崎市議が、
最近上梓された書籍(面白い!)でこんな紹介をしていました。

「ここが変だよ地方議会」

多くの式典では座って待っている時間が大半で、名前を呼ばれたら

「おめでとうございます!」
「お招きありがとうございます!」

と一言述べて、出番終了。
その時間はわずか5秒、対して拘束時間は平均1時間程度です。

いやもちろん、政治家が数多く招かれる式典であっても、当事者にとっては花舞台。
それなりの役職の人が出席して、祝いの言葉を述べる重要性はわかります。

でもそれにしたって、首長や国会議員ならともかく、
何十人もいる地方議員が雁首そろえて出席する意味はあるのでしょうか…。

写真 (2)
(出典は同上)

呼ばれた式典すべてに出ていたら、週末はそれだけで消えてしまうこともしょっちゅうです。
その時間を政策立案や陳情対応に充てたい、と思っている議員は多くいるでしょう。
それでも式典に出席する理由を聞くと、

「自分だけ行かないと目立つから」
「〇〇はいなかったと、後で文句を言われるから」

そんな答えが大半だったりします。
多くの議員が出席する式典では名前を憶えてもらったり、票につなげることは困難ですが、

「行かないとマイナスになる」

というネガティブな横並び志向によって
議員同士が貴重な時間を消耗しあっている面もあるのではないでしょうか。

どこかでもう式典に出るのはやめたいと思っていても、

「その場では意味がないように感じても、何度も足を運んで
 市民の皆さまに心を開いてもらうことで、初めてその後の意見聴取につながるのだ!」

という意見に一理あることもあって、私自身も
式典全欠席という益荒男の境地にはなかなかたどり着けないのが現状であります。
でもホント、都議会議員が持ち回りで一人行けばいいと思うんですよね…。

「選挙」というものがある以上、特に行政が関わるイベントには
議員は全員を呼ばなければいけないという横並び意識もあるでしょうし、
これも一つの「民主主義のコスト」と言えるでしょう。

一年目はできる限り式典に参加し、今年は少し控えてみている私ですが、
はてさて今後はどうしたものか。やめたら、ただでさえ弱い選挙がますます弱くなるだろうなあ…。

皆さまが良く行事や祭りで見かける政治家たちは、
実は全員そんな葛藤を抱えているのかもしれません。
ぜひお気軽に声をかけてみてください。泣いて喜びます。笑

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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