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内閣支持率が過去最低。改めて岸田総理の「わかりにくさ」「やりたいことのなさ」を考える

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は東京→茨城→京都→東京と目まぐるしい一日でしたが、そうこうしているうちに各社の世論調査が次々に発表されました。

内閣支持率、旧民主・菅政権末期に迫る 裏金疑惑直撃 世論調査
https://mainichi.jp/articles/20231217/k00/00m/010/123000c

>岸田文雄内閣の支持率は11月18、19日実施の前回調査(21%)比5ポイント下落の16%。調査方法が異なるため単純比較はできないが、旧民主党・菅直人政権末期(2011年8月)の15%に迫った。一方、内閣不支持率は前月比5ポイント上昇の79%。森喜朗政権の75%(01年2月)を上回り、毎日新聞が内閣支持率の調査を始めた1947年7月以降で最も高い不支持率になった。

>自民党の政党支持率も前月比7ポイント減の17%に急落。調査方法は異なるが、自公政権復帰後の最低を更新した。自民党派閥の政治資金パーティー問題が大きく影響した模様だ。

時事通信・毎日新聞などの調査で、ついに内閣支持率が10%台まで割り込んだことが衝撃を広げています。

もちろん今回の裏金問題や一連の不祥事が影響しているという、岸田総理にとってある種の不幸な側面もあるのですが、根源的に岸田総理ってやっぱり何をやりたいのかよくわからないんですよね。

今日も京都維新政治塾で講義が終わった後の懇親会で、塾生と「岸田総理のやりたいこと・政策志向って何なんでしょうね」という話になり。

「新しい資本主義」や「デジタル田園都市構想」について、永田町のど真ん中にいる私ですら言語化してまったく説明できませんでした…。

実際、岸田総理に相当近い立場にいる自民党議員や官僚に聞いても「岸田総理自身に、強い思いで成し遂げたいことはあまりない」というコメントが返ってきます。

私自身、「聞く力」があるのは事実だと思うし、決断力も一定程度あると思うんですよ。それで原発処理水や外交対応などで成果をあげています。

しかし結局のところ、岸田総理あるいは岸田内閣が目指すべきものが奈辺にあるのかを言語化できず、国民・有権者としては何を期待したら良いのかまったくわからないというのが現状なのではないでしょうか。

ただ翻って「わかりにくさ」というのは、維新にとっても言えること。

一丁目一番地であった統治機構改革・大阪都構想の旗を降ろした今、維新も「何がしたいのかわからない」という指摘はよくいただくところです。

社会保障制度改革ひとつとっても、1分くらいで言語化して伝えられなければいけないのでしょうが、これがなかなか悩ましい。

例えば(例え話ですよ)、

「子どもや現役世代の負担をバキバキに軽減して、経済を回して成長させます。その間、高齢者の方々は一時的に後回しにさせてもらいます」

とか言い切ろうものなら、様々な憶測が飛び交って批判が飛んでくることは間違いないでしょうし、わかりやすさ・伝わりやすさはある種の諸刃の剣でもあります。

岸田総理や自民党が低迷した一方で、維新がその受け皿になりきれていない現状を虚心坦懐に受け止め、我々も政策およびそのメッセージについてさらに改善をしていきたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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