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政府が「ライドシェア」解禁?それは一歩前進だが、タクシー業界の規制緩和でしかない

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

ライドシェア解禁について、年内に政府方針が発表される見込みでしたが、下記のような結論となりました。

「ライドシェア」来年4月に大幅解禁…地域・時間帯を限定、タクシー不足解消狙い
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d823e60220f511cfb1fea2834ed727b5d2b3dbc

>政府は、個人が自家用車を使って有料で乗客を運ぶ「ライドシェア」について、来年4月から大幅に解禁する方針を固めた。今年度内に新たな制度を設け、タクシー会社の運行管理のもと、タクシーが不足する地域や時間帯に限って個人が有料で客を運ぶことを認める。(中略)

>一方、タクシー会社以外がライドシェアに参入する「全面解禁」については、年明けから議論を始める予定で、来年6月をめどに考え方を示す方向だ。

タイトルだけ見るとライドシェアがついに始まる!という雰囲気ですが、実態は残念ながらそうではありません。

記事本文にもあるように、制度を活用できるのはタクシー会社のみとなっています。

ライドシェアは、個人がマイカーを使って有償で人を乗せる、ギグワークを認める点がポイントになります。しかしこれでは、タクシー会社が都度フリーの運転手&車を下請けに使うだけでしかありません。

規制緩和としては一歩前進であり、タクシー不足解消にはやらないよりやった方が良いとは思いますが、これをもって「ライドシェア解禁!」とうたうのは明らかなミスリードであり、不十分です。

タクシー事業者以外の新規参入を認める「本物のライドシェア」解禁に迎えるかどうかは、ここからがむしろ議論の本番です。

万博という短期的な目標のためにも、恒常的・長期的な利便性向上のためにも、ライドシェアのさらなる導入促進は待ったなしです。

何度も言うように、タクシーとライドシェアは二項対立ではなく共存しうるものです。タクシー会社の管理下にだけ「ライドシェア」を封じ込めておいては、効果は半減です。

引き続き超党派の勉強会でも、維新としても規制改革を強く求めていきます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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