もっと、新しい日本をつくろう

「選挙の定石」をすべて無視しても勝てます。取り戻そう、私たちの政治。

日々のこと, 選挙の話

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昨日4月20日は数多くの選挙の投開票日です。
しかし中でもっとも注目を集めていたのは、西宮市長選挙ではないでしょうか。

私もずっと応援していた今村岳司候補…、

取り戻せ、私たちの政治。失うな、本物の政治家を。
http://otokitashun.com/blog/daily/2727/
どうして、選挙にいかなきゃいけないの? -よいこのみんしゅしゅぎ-
http://otokitashun.com/blog/daily/3109/

大政党が相乗りした現職の市長を破り、
4,566票差で見事に当選を果たしました!!

獲得票数は59,576票。相乗り市長は
「組織票」で6万票あると言われてましたから、文字通り紙一重の勝利でした。。

「組織票」というものがどれだけ恐ろしいか
思い出すためには、下記の画像を見ると良いでしょう。

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こ、公明党ェ…

しかしながら、自民のライト支持層を
しっかりと削り取っているところは流石の一言です。

今村さんの勝利の何が素晴らしいかと言えば、
彼がことごとく選挙の「定石」と呼ばれるものを
無視して今回の勝利をつかみ取ったことです。

・選挙カーを辻々まで細かく走らせる
・チラシは読みやすいように文字を大きくする
・とにかく頭を下げて、支持をお願いして握手をする
etc..

こうしたことが、選挙には必ず必要と言われています。
実際、私もたくさんやりました。
しかしながら、

「選挙カーなんてただの騒音」

と言い切ってほとんど使わず、有権者に依頼するのは
『投票へ行くこと』と『政策を読んでもらうこと』であって
「自分への支持のお願い」ではないと言い切り、

「有権者はきちんとチラシを読んでいる。
 あまり彼らを馬鹿にしない方がいい」

という信念の元、チラシには手加減なく
文字びっしりの政策を書きつづって全戸に配布。
また普段からの議員活動でも、

「式典やお祭りに出るのは、議員の仕事ではない」
「後援会は、特定の人とのしがらみを作ってしまうのでまったく不要」

と断言して政策立案・議会活動に打ち込んで、
その結果をまた容赦なくチラシに書いて全戸配布する…

次の選挙の当選のために、後援会の拡大や維持に必死になり、
週末となれば式典やお祭り会場を梯子して、いつしか政策を忘れていく…。
そんな政治家にとって、彼の活動がどれほど眩しく見えたことでしょう。

「彼が勝てるのは、大選挙区制の市議会議員選挙だからだ」
「そんなやり方じゃ、小選挙区や首長選挙では通用しない」

そうやって乏しめることで、古いやり方に拘泥する
政治家たちは、目と耳をふさいできたのです。

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しかし、彼はついに勝利を勝ち取りました。
彼と、彼のやり方を信じる多くの仲間たちによって、
新しい選挙と政治のつくり方が証明されたのです。

私たち政治家は定石を捨てることを恐れ、
「できない」と思い込んでいました。でもそれは
「できない」のではなくて、やろうとしていなかっただけだったのです。

「文字を大きくしたり、マンガを入れなきゃ有権者は読まない」
「足繁く通って、顔を見せて、握手をすることが大事」

そうやって我々は、自分たちが信じていたはずの
民主主義を、自ら乏しめていた
のかもしれません。

「これは、今村の勝利ではありません。西宮を愛する人たちすべての勝利です。
 これは終わりではなく、始まりです。しがらみのない、文教住宅都市に相応しい
 公正で持続可能な政治の幕開けです。」

当選後の、今村さん本人の言葉です。
私にはこの勝利が西宮だけでなく、日本の政治と選挙にとっての
新しい第一歩であったと思えてなりません。

私たち次世代の政治家にできるのは、
彼が灯したこの希望の火を絶やさないこと。

どんなに怖くても、不安でも、「選挙の定石」からかけ離れていても。
有権者を信じること。しがらみを作らないこと。自分のやり方を貫くこと。

生半可なことではないのは、わかっています。
でも、もう迷わない。

彼と、彼らのつくる新しい西宮の背中を見ながら、
私自身も新しい政治の可能性のため、自分が今できることに
精励していきたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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