こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日は朝から予定されていた衆議院・予算委員会が長時間ストップするなど、大荒れの模様でした。
そもそも論として国会日程を全て止めるかどうかには疑問が残りますが、今朝の予算委理事会での総務省の説明は一般的に考えても納得できるものではありませんでした。ここからは隠すことなく、実態を明らかにすべきです。
そして、予算委員会では生産的な議論をとことんできる環境を早く創るべき。 https://t.co/OYf2e0Om9l— 藤田文武(衆議院議員 日本維新の会) (@fumi_fuji) February 18, 2021
原因はくだんの週刊誌報道。
菅総理の息子が勤務する関連会社が総務省官僚を接待していた問題で、総務省側は「接待は受けたが、業務の話はしていない」という説明に終止をしていました。
ある意味、ここに彼らは「防衛ライン」を引いていたわけです。
総務省幹部が否定の衛星事業、接待で話題に 文春報道
https://www.asahi.com/articles/ASP2K63LYP2KULFA029.html
ところが週刊誌が実際の会話音声を公開したことにより、これが虚偽、少なくとも不正確・不十分な説明で逃げようとしていたことが明らかになりました。
これはもう、ルールに抵触して不正接待を享受していたのは勿論のこと、総務省の危機管理対応は下の下であると厳しく断じざるを得ません。
問題が起きた時は、自分たちに不都合な点でも「ここまでさらけ出すのか」というくらい積極的に公開するのは危機管理対応の鉄則です。
後から新事実が出てくれば、これほど心象を阻害することはないからです。
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その典型事例が安倍政権下で起きた「森友問題」で、国会答弁において一部官僚が問題を大きくさせまいと、公文書の改ざんにまで手を染めてしまいました。
結果、現在におけるまでいわゆる「忖度」によって行政手続きが歪められた事実は確認されていないものの、多くの国民は納得ができないままになっています。
森友事件には勿論、大小様々な問題はありましたが、一部関係者たちが誤魔化そう・隠そうとせず誠実に対応すれば、ここまで尾を引くことはなかったかもしれません。
今回の総務省官僚に対する不正接待疑惑も、もちろん不正接待はNGという前提の元、その接待によって実際の行政施策が歪められたかどうかが最大の焦点です。
そこについて総務省は説明を尽くさねばならない立場なのに、初手の段階で嘘をついた・あるいは不正確・不十分な説明をしてしまった。
こうなれば、
「不正接待によって、総務省の行政施策に何か変更が生じたのではないか」
「さらにその変更には、菅総理の息子への『忖度』が働いているのではないか」
「つまり、菅総理の責任は重い!」
という疑惑を払拭することは非常に困難です。
「なかった」ことを証明するハードルは、それでなくても極めて高いものだからです。
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いずれに致しましても、実際に不正接待によって行政施策が歪められたのか、そこには菅総理息子というファクターはどこまで関わっているのか、この点については詳細な調査報告をもって、我々も厳しく追及していきます。
その結果、「歪んでいた」という結果もありえますし、「歪んでいなかった」としてもその主張に納得してもらうのは極めて難しい。
その中で危惧するのは、この問題に国会審議が集中するあまり、また審議拒否が横行したり、他の政策課題について生産性のある議論ができなくなることです。
総務省幹部が否定の衛星事業、接待で話題に 文春報道https://t.co/0Tb2r8phXg
立憲、共産、国民民主の野党3党は…事実関係を明らかにしなければ予算委や総務委の審議に応じない
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維新は、審議拒否するのではなく審議に出席して問い質すべき、と訴えましたが、委員長職権で野党は明日と決まりました。— 足立康史 (@adachiyasushi) February 18, 2021
問題は問題として、私たちは「審議拒否」は行うことなく、泥沼化を避けるために最大限の努力をし、正面から問題の本質(行政施策が歪められたのか否か)を問うてまいります。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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