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災害時、国会議員はどのように振る舞うべきか?いつ被災地に入るか?問題

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

千葉県内や、東京都でも島しょ部を中心に、いまだに停電などの被害が続いています。明日からは天候も不安定になるようで、心配です。

改めて被害に遭われた方に心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧を祈念し、必要なところに対応を求めてきます。

さて、私も2011年から約5年間、東北復興支援NPO団体に携わっていたので、当時できたボランティアネットワークから様々な情報をいただくのですが、なかなか現地では技術職以外のボランティア活動が難しい状況のようです。

参考:
現実。災害ボランティアをやることで、貴方のやりがいは満たされない(当時のボラ仲間ブログ)

http://cagliostro-a-dutch.blog.jp/archives/80979809.html?ref=popular_article&id=6092288-800959

もちろん細かい要請は沢山あるのだと思いますが、ボラセン(ボランティアセンター)が被災直後に個別きめ細やかな対応をすることは困難であり、改めて広域災害における支援の難しさを感じるところです。


(東日本大震災のボランティアに参加した際のもの)

被災地支援は長距離走。被災直後の報道が多い時期はボランティア希望者が多く集まりますが、単純労働で人手が必要になった時期には支援が集まらなかったりもします。

単発に終わらない支援・情報発信のあり方もしっかりと考えていかなければなりません。

そしていつも難しさを感じるのが、災害時・災害後の政治家(国会議員)の行動です。

被災直後に実際に指揮権を持つ首長・政府関係者以外がパフォーマンスで入るのは間違いなく邪魔だとしても、ではいつのタイミングで訪れるべきか。

もちろん皆さん、「現地のお役に立ちたい」という純粋な思いもあって行動されているのでしょうけども、特に野党の場合は「政府の対応が遅い!」と批判の材料を探しに行っている側面が透けて見えます。

現地の案内がまったくいらない本当の地元であればともかく、役所の人を呼んで案内させるような視察をしても、間違いなく現場の負担を増やしてしまうだけ。

しかも「視察」は各政党・各議員がバラバラに行うので、その度に現地に受け入れる負担が生じるという…こういう時こそ「野党合同」で行動すれば良いと思うのですが。。

一方で、現場を見ることで気づくことというのもあるし、被災地に行かなかったら行かなかったで「○○議員は行っているのに、あいつは冷たい」「当事者に寄り添っていない!」という批判も来るのが難しいところです。

個人的には行政権を持たない議員は、自らに土地勘がある場所以外は不要不急のタイミングは避けて、一般・外部ボランティアが問題なく立ち入れる段階で行くべきかなと思っています。長期戦ですから、息の長い関わりも大事です。

東京維新の会は千葉や島しょ部などに地方議員がいないこともあり、目に見える機動的な対応が取れずご心配をおかけ致しますが、しかるべき方法で現地の情報を入手し、パフォーマンスに留まらない必要な改善を提起して参ります。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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