東京から、あたらしくしよう

この道しかなかった。どうしても届けたくて、届かなかった希望

日々のこと

落選から2日が経ち、時にTwitterなどに現実逃避で逃げ込みながらも、お世話になった支援者さま・ボランティアスタッフの方に御礼の連絡を続けています。

順次ご連絡をしておりますが、まだ届いていない方は申し訳ありません。もう少々お待ちいただけますと幸いです。

昨晩はようやく8時間ほどまとまった睡眠が取れて、ようやく頭の中の霧が少し晴れてきた気がします。


(落選の一報が届いた直後の様子 photo by yuya muto)

夜になると叫びだしたくなるような無念の気持ちもあるし、大小様々な戦略・戦術ミスはあれど、区長選挙に挑戦したことに対してまったく後悔はありません。

この道しかなかった。

自信を持ってそう言い切れます。

政策集の中で発表させてもらったように、23区の中で北区は財政状況を始めとして多くの指標で下位に低迷しています。

生活保護費の横領事件で逮捕者が発生し、区庁舎移転も重大ミスで凍結されるなど、長期政権の弊害は明らかな状態です。

にもかかわらず、4期16年を努めてきた84歳の現職区長が5選目を狙っている。対抗馬は共産党のみで、このままいけばいつものように再選が決定。

こうした状況下で「選択肢」を示すことは、次世代の政治家として絶対にやらなければいけない行動でした。

北区で生まれ、北区で育ち、ここを選挙区として送り出してもらった政治家として、なんとしても。都議の任期を投げ出す批判を浴びてでも。

年齢や健康状態には、もちろん個人差はあります。高齢多選でも順風満帆な自治体もあるでしょう。

でもこの成熟社会の中で、とりわけ北区がジリジリと停滞と後退を続ける中で。

世代交代や新陳代謝が起こらないとすれば、若い世代・現役世代はどうやって希望を持てというのでしょうか?

実際に多くの区民が、長期多選の弊害を指摘し、現区長による区政を転換する必要性を口にしてきました。

しかしながら、財政が低迷しているとはいえ「危機」にまでは陥らない東京都内。

危機感が高まらない中で失政なき現職は選挙に極めて強く、無謀にも挑戦する現役世代が現れることは、ついぞありませんでした。

「若すぎる」「10年早い」

そんな批判を選挙期間中、人生の先輩方から何度もらったことかわかりません。

私だって、40代、50代、あるいは60代前半くらいの方で、今の北区政を変えるために挑戦する人がいれば、そうした方を応援する側に回りたかった。

でも相手は選挙で負け知らずの、最強の現職区長。4期16年、5期20年の長さへの不満を口にしつつ、続投を表明すれば、現職に弓を引く人は今回も現れない。

私しかいない。やるしかなかった。やるべきだった。

この決断については、まったく間違っていたと思わないし、後悔も一切ありません。

やる以上はもちろん、勝てるつもりで臨みました。

ただでさえ有利な現職区長に、ほとんどすべての政党と組織団体がついている。普通に考えれば、絶対に勝てない闘いです。

しかしながら私には都議2期6年で培ってきた情報発信力と、メディア出演を重ねたことによる一定の知名度がありました。

多くの幸運やタイミングが重なり、正直、活動期間や実績に比べて過分な知名度を獲得させていただいたと思っています。

その「力」を使うとすれば、いまだ。組織や後ろ盾がなくても、若い世代が挑戦して新たな道を切り開けることを証明する。

そのためにこれは、天が与えた状況なのだ!

…とまでは言いすぎだけど、現役世代の想いや怒り・不満、そして希望を勝手に代表するつもりで、気負って臨みました。

そこから先はもう、私の甘さ・未熟さです。

北区の危機的な状況と、その解決策さえ自分の口で伝えていけば、多くの人は自分を選んでくれるだろうと思っていた過信。

長期多選に辟易している相手組織も、少しは崩れるのではないかとの甘い見通し。

現職区長VS共産党推薦候補という、結果が見えている状況に比べれば、投票率もずいぶん上がるだろうという淡い期待。

木っ端微塵でした。

これは勿論、変化への期待を起こしきれなかった私の力不足でしかありません。

若い世代が新たな道を切り開く希望を見せるどころか、

「結局、政治も世の中もそう変わらないんだよ」
「無難に順番待ちをしていた方が賢いな」
「バカなことはするもんじゃない」

という印象を与えてしまった気すらしていて、もう本当に不甲斐ないです。むちゃくちゃ悔しいし、夜中は何度も目が覚めます。

ちくしょう、ちくしょう。

平成が終わるこの時に、令和の時代の幕開けを象徴する出来事を残したかったけど、それは叶いませんでした。

令和も、変化をしない平成の継続なのかもしれないと、諦めたくなる気持ちも正直あります。

でも一方で、主に上の世代の先輩たちから沢山、

「私たち世代が出来なかった挑戦をやってくれた」
「ものすごい感情を揺さぶられた。北区は必ず変わると思う」

というメッセージをもらいました。

見事に当たって砕けたけど、その破片が文字通り、一石を投じたことにはなったかな、と。

組織票も含めて、もちろん結果が民意です。今の北区民の多数が選んだ区長には、ぜひその期待に応える区政を創り上げてもらいたいと思います。

本当に多くの方々の期待と支援により、当日投票のみでは現職区長を上回ることができました。区長の獲得票数も、初めて過半数を下回ったと思います。

これが前向きな刺激になり、北区にも令和の時代に良い意味での「変化」が生じることを願うばかりです。

私の今後の身の振り方(次は何の選挙に挑戦するか等)はまったくの白紙ですが、自らが創った「あたらしい党」もありますし、政治の道を諦めることは絶対にありません。

と、自分に言い聞かせる。

政治に、社会に、北区の街に自分がこれから何をできるか、少しだけ羽を休めながら考えていきたいと思っています。

生活と政治活動を支えるため、まず仕事と収入も確保しなければいけませんけど(苦笑)。

現実を知り、どん底をみた。まだ光は見えないけれど、這い上がろう。

それでは、また明日。

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おときた駿

音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 35歳
1983年東京都北区生まれ。海城中・高校→早稲田大学政治経済学部を卒業後、モエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、都議会議員に(二期)。 地域政党「あたらしい党」代表。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、政治や都政に関するテレビ出演、著書も多数。35歳、二児の父。日本維新の会から公認を受けた参院選にて初当選、参議院議員に。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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