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「元から築地に市場は作らないつもりだった」と主張する、小池知事の嘘を暴く

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日の一般質問に続き、本日の財政委員会質疑が終わり、私の登壇ラッシュはとりあえず一段落しました。

そして今週の一連の質疑を通じて、小池知事が来週の「一問一答」にどういったスタンスで望むのかがおぼろげながら見えてきました。

矛盾極まる小池知事の「築地の考え方は変わらない」。一問一答で細かな追及を
https://otokitashun.com/blog/daily/20002/

22日(金)の記者会見では、いまだに「築地に市場を作るか作らないか」に対して「業者次第」という玉虫色のスタンスでしたが、代表質問・一般質問では「卸売市場を作らない」と明言されました。

小池知事は本会議場で、

①中央卸売市場は豊洲であるとかねてから明言していた。
②隣接する築地に新たに卸売市場を整備する考えはない(と以前から考えていたので変わってない)

という旨の答弁を繰り返していたわけですが、ここには明確な嘘・ごまかしがあります

端的に言うと、①番は本当ですが、後者の②番は確実にウソです。小池知事は都議選の最中も、豊洲市場開場までの間も、ずっと「築地に(地方)卸売市場をつくる」方針を保持していたはずです。

その動かぬ証拠が、昨年2018年の予算特別委員会です。


(文字の議事録はこちら


この場で私は築地に市場機能を残すのか・残さないのか、はっきりとした答弁を求めて知事に何度も伺っています。

そこで小池知事は、「中央卸売市場」については設置しないと述べてはいるものの、「市場機能」そのものに対する回答を求めると、

「築地につきましては、民間の知恵を生かして将来にとって重要な役割を担う、そんな新たなまちづくりにつなげてまいります」
「市場の関係者の方々が、その中で、いろいろな思いがあるのも十分熟知いたしております。まずは豊洲市場への移転ということを最優先にすべきだと、このことを申し上げているわけでございます。」

などと曖昧な答えをしており、先の代表質問・一般質問のように「築地に卸売市場はつくらない」という答弁してません

つまり、1年前の時点では卸売市場についての明言を意図的に避け、とりわけ地方卸売市場を設置する可能性を明らかに残しているわけです。

もし、小池知事の基本方針がまったく変わっていないというのであれば、1年前の時点で今回と同じく「築地には(中央も地方も含めた)卸売市場はつくらない」ということをはっきりと答弁していたはずです。

しかし出来なかった。しなかった。

これは豊洲市場が開設され、世論や市場業者の反発・ほとぼりが冷めるまでまとうとした、完全な先送り・騙し討ちです。

2年前の基本方針どころか、1年前の答弁からも小池知事の「基本的な考え方」は完全に変節している。小池知事は世論をごまかそう、騙そうとして確信をもってやっている。

そしてその中で、この5,000億円以上にものぼる補正予算をコソコソと通そうとしているということを、改めて指摘しておきたいと思います。

また本日の財政委員会質疑では、築地再開発後の収益プランは明示されず、局からは「将来に対する投資」である旨が答弁されました。

基本方針では曲がりなりにも賃料で収益を得て、「税投入は行わない」としていたわけですから、こちらも完全な方針転換・新しい政策提案です。

5,000億円以上をかけた新たな投資・大型開発案件であるならば、詳細を知らずに議決することができるはずもありません。

「築地まちづくり素案」はパブリックコメント募集も終わったばかりで、「都民の声を取り入れる」と言いながらその全容すら確定していない状態であり、そこに5,000億円以上を「ポンッ」と投資できる人はいないでしょう。

3月4日8時半から行われる小池知事の一問一答(経済港湾委員会)には注目をしつつも、やはりこの議案は現段階では通すわけにはいかないとの考えは強まるばかりです。

週明けの経済港湾委員会はネット中継もありますので、皆様にも引き続きご注目をいただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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