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ビッグサイト問題は、コミケだけ2020年GWに開催できれば解決なのか?

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

先週末に行われた小池知事記者会見において、2020年のGWにビッグサイトでコミケが行われるように調整中である旨が発表されました。

「2020年、東京ビッグサイトをコミケ関連で使えるように調整中」小池都知事が会見で言及【コミケ問題部分全文】
http://originalnews.nico/50057

先日、会派の同僚議員がビッグサイト問題について質問したばかりでしたが、この方針は寝耳に水でした。

知事がコミケ問題について注力されていることを発表されたのは、前向きなことであると思います。

しかし一方で、現時点で提示されている解決策には課題が多く残ります。

【調整中の知事提案】

●使える期間がGWの5月1日~5日(本来のコミケ開催期間は8月)
●使える場所がビッグサイト西館のみ(3万㎡)

まず開催時期については、コミケは真夏にやらなければコミケじゃない!ということではなく、5月のGWは通常であれば物販系のイベントが予定されているシーズンです。

コミケをこの時期に突っ込むのであれば、当然にしわ寄せが出るイベント・業界が発生するわけで、その軋轢を避けることはできません。

ここは知事の言うようにまだ「ing系」、調整中ということなんでしょうけども、そういった状態でほとんど公式発表をしてしまったことで、業界を中心にすでに波紋が広がっています。

そして何より、現在はビッグサイトほぼ全体(10万㎡)を使って行っているコミケは、とうてい西館のみの3万㎡に収まる規模ではありません

以前から私やこの問題に熱心に取り組む山田太郎氏が指摘するように、ビッグサイト問題の本質は「まとまった規模で一体開催ができないこと」であり、小規模開場や分断開場がどれだけ確保されたところで、抜本的な解決には至らないと言えます。

参考:
経済損失1兆円の危機!?スルーされ続けてきた「ビッグサイト問題(コミケ問題)」の解決を
http://otokitashun.com/blog/daily/15388/

とはいえ繰り返しになりますが、今回の議会質問で仮設展示場の試用期間が一ヶ月伸びたり、知事がコミケ問題に解決意思を示したことは「一歩前進」であると思います。

ここからさらにもっともっと踏み込んで、「展示業界全体にとっての一体開催を確保≒ビッグサイト問題の本質的な解決」の可能性を最後まで探れるよう、引き続き個人的な調査と提言を続けていく次第です。

またご報告いたします。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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