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抜本的解決へはまだ遠いも、2020年ビッグサイト問題の解決に一歩前進!

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日の代表質問に引き続き、本日は本会議での一般質問が行われました。都民ファーストの会からは、議員未経験者4名を含む7名の議員が登壇。

「ICTとフィンテック」
「オープンデータの活用」
「女性の活躍推進」

などなど、これまでの都議会では議員側からあまり取り上げられなかったテーマに関する議論が飛び交い、

「年齢が若返り、女性も増えた議会がどう変わるのか」

をまざまざと見た気がします。これは本当に、前向きな変化の兆しですね^^

さて、それぞれの議員たちの質問に見どころはありましたが、今日は以前から私も注力している「ビッグサイト問題」について取り上げたいと思います。

経済損失1兆円の危機!?スルーされ続けてきた「ビッグサイト問題(コミケ問題)」の解決を
http://otokitashun.com/blog/daily/15388/

オリンピック・パラリンピック東京大会の影響(メディアセンターの設置)により、国際展示場としてフル回転しているビッグサイトが長期間にわたって使用できなくなり、展示業界を中心に1兆円とも言われる経済損失を与えるこの問題。

都民ファーストの会も先の都議選でこの解決を公約に掲げ、都議選終了直後から、所管となる経済港湾委員会の部会で調査と議論を重ねてきました。

そして今回、以前より「表現の自由」などの問題にも熱心に取り組んできた栗下善行都議が登壇し、本件についての質疑を行いました。

そして栗下都議からの

「都側も占有機関の短縮や仮設展示場の活用などを対応を予定しているが、不十分である。引き続き、さらなるスペースの確保や稼働率向上に取り組むべきだ」

という指摘・提案に対して、従前の努力について述べた後、

「仮設展示場について、大会による占有期間を新たに1ヶ月短縮する

との新たな追加施策の提示がありました。約23,000㎡の仮設展示場とはいえ、1ヶ月間で開催できる催事は多く、「一歩前進」と言えるのではないでしょうか。

とはいえもちろん、抜本的な解決には至っていないことは我々も充分に認識しています。

このビッグサイト問題・展示場問題の最大の要点は、大規模イベントに必要な一体感のある大規模スペースを確保することであり、ビッグサイト本体から1.5km離れ、単体では23,000㎡しかない仮設展示場だけでは、そのニーズを満たすことができません。

折しもちょうど本日の朝刊にて、日本展示場協会が日経新聞一面に意見広告を出しましたが、展示業界が総意として求めているのは、「ビッグサイトと同規模の展示場の新設」あるいは「メディアセンター設置場所の変更」です。

しかしながら、都心でアクセス良好な場所に展示業者・来場者のニーズを満たす土地はなく、前者の新設は現実的には困難と言えます。

「では、メディアセンターを仮設展示場予定の場所に作ればよいではないか!」

となるのですが、ビッグサイトを東京都側から借り上げて実際に使用するのは五輪組織委員会であり、招致段階からファイルに記載されているプラン≒国際公約の一つでもあります。

すでにビッグサイトの利用を前提として計画が進んでいるメディアセンターの場所変更となれば、五輪組織委員会や国際機関との難解な調整が必要になり、いくら開催都市とはいえ、東京都の一存で決めることはできません…。

このような難しい状況であるのは確かですが、東京都や都議会サイドからできることはまだあるはずです。

政府や五輪組織委員会に働きかけ、この問題の抜本的な解決を模索・検討されるよう、世論と同時に訴え続けていきたいと思います。

本件は引き続き、経済港湾委員会などでも取り組む予定となっておりますので、またご報告させていただきますね。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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