こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
世間一般的には大きな話題になっていると言い難いところですが、政治に明るい方々やネット界隈では再び大きな話題になっている蓮舫氏の「二重国籍問題」について、少しだけ所感を書いておこうと思います。
「国籍問題を取り扱うことは、差別を助長する」
「いや、国会議員が国籍を蔑ろにしてきたことは大きな問題だ」
「いやいや、そうではなくて、説明が二転三転したことがダメなのだ」
という意見が別れているこの問題ですが、私はどれかというと3つめが一番大きいと考える立場です。
(画像は蓮舫氏の公式HPより)
それに加えて、昨日の蓮舫氏による「故意ではなかった、反省している(要旨)」という釈明を聞き、ああこの「政治家としての態度」がやはりもっとも重要なポイントなのだなあという思いを新たにしたところです。
舛添とか猪瀬が辞任に追い込まれたプロセスからはっきりしてるのは、「普段、舌鋒鋭く他者を批判してる人ほど、自分がミスったときは5倍10倍の罪となって跳ね返ってくる」こと。これは人間感情として当然。つまり蓮舫は代表辞任するしかないってこと。これが分からないとは、本人、相当鈍いと思う。 https://t.co/i8KPXeic7F
— 渡邉正裕 (@masa_mynews) 2017年7月18日
このようなツイートが随所に見かけられましたが、先日まで舌鋒鋭く稲田防衛大臣などに
「ミスだとしても責任は免れない!」
と辞任を迫っていた張本人が、「わざとじゃなかったから許してね」といえば、総員ズッコケとなるのは自明の理です。
そう、蓮舫氏の問題は「ダブル(二重国籍)」ではなく、その本質は「ダブル(矛盾・ダブルスタンダード)」にあるのではないでしょうか。
こと政治の世界において、有権者はこうした自己矛盾に何よりも敏感です。
だからこそ老獪な政治家は明確な言質が取られないような立ち振舞をしますし、私のようなタイプは常に過去に自分がしてきた主張に対する説明責任と向き合うことになります。
考えが変わったのであればその理由を説明し、ときには撤回・謝罪をすることも必要になるでしょうし、丁寧に理解を求め続けることが何よりも大切です。
蓮舫氏は舌鋒鋭く、明快なロジックと態度で相手を追い詰めていくことで国民的な人気を得て、野党第一党の党首に上り詰めました。そのご自身の鋭利な武器が、今度は自分自身に向けられているのは、なんとも皮肉な話しです。
批判をしてきたものは、常にその批判に自分たち自身が晒される。
今後の都政運営においても、わたしたちがくれぐれも肝に銘じて行動しなければならないことではないでしょうか。
他山の石としていきたいと強く思う次第です。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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