こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
本日は別所哲也さんがメインキャスターを務めるこちらの番組に、自民党の川松都議とともに出演させていただきました。
BSイレブン<報道ライブINsideOUT>
http://www.bs11.jp/news/2016insideout/
選挙が近くなると特にテレビは強い規制がかかるので、お久しぶりな感じです。
テーマは多岐にわたりましたが、そのうちの一つがオリンピック・パラリンピックの費用負担問題です。
現在、紆余曲折を経て都外に設置する仮設施設の諸費用についても、一部を東京都が負担をする方向で調整が進んでいます。
この議論の中で、
「小池百合子知事が混乱をつくり、決めてこなかった」
「議会に相談もせず、費用負担の意向を決定したことはおかしい!」
という指摘が一部にありますが、この批判は当たらない・おかしいのではないかと番組中で解説させていただきました。
まずそもそもこの費用負担の問題は、舛添都政下=都議会自民党政権下で、舛添知事と五輪組織委員会がコストカットのために都外に競技場を広げたことに発端があります。
この時に本来であれば、費用負担の問題を取り決めておくべきでしたが、
「仮設施設はすべて、五輪組織委員会が費用負担する」
という大盤振る舞いの約束をしたまま、都外の競技開催準備が粛々と進んでいきました。
それがフタを開けてみたら、五輪に係る経費は1兆4000億円以上。五輪組織委員会の収入見込は5千億円しかなく、とうてい、都外の仮設施設まで費用負担をする余裕はありません。
こうした極めて甘い見通しで、「空手形」を切って準備を勧めてきた旧体制に大きな問題があり、小池知事はいまその「時限爆弾」を孤軍奮闘して処理をしている最中ということになります。
そして、前任者の積み残しの多さから予定よりは遅れてしまいましたが、事務方同士で費用負担の詰め作業は粛々と進んでおり、明後日の会議で正式な発表が行われる見込みとなっています。
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そしてこの費用負担の調整にあたり、
「議会に無断で、相談なしに進めるとはなんたることか!」
という批判が、都議会自民党を中心に出てきています。こちらも、政局的な批判であることは否めません。
まず第一に、舛添都政下でも財源に直結するような様々な変更が行われましたが、いちいち議会に諮られることはありませんでした。五輪に関するほとんどの意思決定が、我々にとっては「寝耳に水」ばかりだったのを覚えています。
まあ、特定会派には事前に根回しが済んでいたのだと思いますが…
予算の承認権は都議会とはいえ、細目の全てまで議会の事前チェックを通さなければいけないことはなく、それを強いるのであれば知事という存在意義がなくなってしまいます(その場合、事後のチェックが重要になります)。
とはいえ勿論、議会とは密に・常に議論ができる方が良いことは確かでしょう。ですが、「早く決めろ」「でも議会には相談・報告しろ」を両立させるというのなら、都議会を「通年議会」にして開きっぱなしにしておく他ありません。
現在の都議会は年4回の定例会期間以外は閉会しており、機動的な対応にそもそも向いていない仕組みになっています。
常に議会が開会されている「通年議会化」する改革案は何度も出されてきましたが、それに反対して実現できなかったのは最大会派が難色を示してきたことが最大の原因です。
自分たちで報告機会を作ってこなかったのに、常に報告しろ!でも早く決めろ!というのは、無茶な要求という他ありません。
そして最後に、本日の都議会文教委員会で賛成多数で可決された知事への「委員会出席要請」に対して、番組でも説明した通り小池知事は
「もちろん出席する。説明の機会を与えてくれて、大歓迎だ」
と、前向きな意向を示しています。議会に説明するタイミングで議会が休会していただけの話で、説明する気がない独断だという批判は、やはりまったく当たらないのではないでしょうか。
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こうしたことを説明する機会をメディアにいただけるのは、大変にありがたいことです。
都政・都議会に引き続き注目が集まり、争点や政策ができる限り多くの方に伝わっていくよう、引き続き各種メディアでの発信にも力を入れていきたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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