こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
2月に入りまして、以前に宣言した「部分育休(半育休)」の期間が終了しました。
議員・政治家にも、働き方革命(ライフ・ワーク・バランス)を!12月・1月は「育児参加強化月間」にします。
http://otokitashun.com/blog/daily/13327/
いや普通に仕事してたじゃないか!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、影では相当に家にいる時間を増やしていましたし、その分朝の街頭活動などの活動に制限がかかっていました。
「なんかオトキタ、最近駅で見かけないな。サボってるんじゃないか?」
と感じていた北区民の方々、申し訳ございません。いやむしろ、うるさい演説がなくてよかったのか?!来週あたりから徐々に、こうした政治活動も復活させていく予定です。
…といっても、まだ子どもが保育園に入るわけでもないし、むしろ2月から妻の議会も始まるため、育児時間が軽減されるどころかむしろ増えることが見込まれておりまして、これをどうするかは今もって頭を悩ませているところです。
ベビーシッター代が、とんでもないことになりそう。。(汗)
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で、期間中はベビーカーの子供連れで登庁してみたり、色々と積極的に情報発信をしてみましたが、実感としては「まあ厳しい!」というところです。
もちろん私の伝え方のつたなさもあると思いますが、
「イクメンアピールうざい」
「子どもがいることを政治利用している」
「世間の人たちは普通にやってること、偉そうに言うな!」
などのバッシングが予想以上に多かったことは、ショックというか色々と思うところがありました。もちろんその分、応援してくれる声も多数いただきましたが…。
あと「たいして批判されてもいないくせに、被害者ぶってんじゃねーよ」という謎の批判もあり、もうケイオス状態。
理由がなければ連れていきませんよね。誰も好き好んで満員電車に乗って通勤したくないのと一緒ではないでしょうか。乳児を連れて外出する保護者は、みなそういったリスクと責任を理解した上で判断をしているのだと思います。 https://t.co/V7dRdAVHHd
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2017年1月29日
「心配」ではなく「責める」文脈で乳児の外出について批判する人が多くて驚く。誰もが無菌室で子育てできる環境に恵まれているわけではないし、それならば健康に不安がある高齢者や障害者も、外出なんてさせるな無責任だということになる。
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2017年1月29日
まさに。子どもを預けて働けば「放ったらかしで無責任だ!」と責められ、連れて面倒を見れば「職場に(人混みに)子どもを連れて行くなんて非常識!」と批判される。そりゃ働きながら子どもを産み育てようとする人は減りますよ…。 https://t.co/WJvk8gpadr
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2017年1月29日
「子どもが小さいうちくらい、外出は控えろ!」というのなら、「小さいうち」というのはいつまで?その間に、二人目が生まれたら??子育て夫婦は、どちらか一人が絶対に犠牲にならなければいけないのだろうか。自分が当事者になって、さらにこの社会意識の問題を痛感する。
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2017年1月29日
特にこれらの一連の「乳児を外に連れ出すなんて親の自分勝手だトンデモない問題(仮称)」については、非常に考えさせられました。
仕事と家庭の両立、育児親の支援などが叫ばれつつ、結局多くの人が望ましいと思っているのは
「親がつきっきりで、子供と一緒に家にいること」
であって、それが理想である限り「専業主婦モデル幻想」から完全に脱却できることはないし、保育に欠ける子が保育園に預けられるという発想からあまり変わっていかないんじゃないかなと個人的に感じました。
※専業主婦を否定しているわけではありません、念のため
…ということを書くと、またぞろ
「いやオマエのイクメンアピール、子供の政治利用を責めてるだけだ。論点をずらすな!」
などの声が聞こえてきそうですけど、政治利用でこんな大変なことをしたくないとしか言いようがなく(苦笑)。子供連れで活動することで、どれだけの制限がかかることか!選挙の出陣式にやむなく連れていったときだって、預けられるものなら預けて行動したかったです。
乳児の子連れを批判の目でさらされている多くのお父さん・お母さんたちが同様に、「私だって、預けて出かけられるなら預けたかったよ!!」あるいは「出かけずにすむなら出かけたくなかったよ!!」と心の中で絶叫しているんじゃないかと思います。
もうなんか、子育てと仕事の両立できる社会とか諦めて、どちらか一人の親が完全に育児に専念する社会を目指してやろうかと一瞬本気で考えました(笑)。
もちろん、チルドレン・ファーストが前提にあることは承知した上で、親をある程度は「子育てこうあるべし」という呪縛から『解放』してあげない限り、本質的には仕事と家庭の両立・女性の自立ということは進まないんじゃないかと思っています。
そのための制度設計を民主主義社会でするためには、やっぱり必要なのは社会の意識改革。こういう状況で政策を推し進めるのは、政治家だったら正直キツいなと改めて感じました。
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今日は取り急ぎ、感じたことの取りまとめ。もちろん社会問題の解決が政治家の役割ですから、こうした問題意識をどういった政策に落とし込んでいくかについては、引き続き検証してまた書きたいと思います。
子どもが満足に預けられず、
「親が面倒を見るのは当たり前」
「子連れで非常識」「預けるのも非常識」
という目で見られがちな子育て世代の皆さま、本当にお疲れ様です。古い世代のみならず、少し上の世代や同世代からの目が厳しかったりするのも辛いですよね。
こうしたものは全部、我々の世代で終わりにしましょう。少なくとも減らしましょう。私も諦めずに色々と頑張ります。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: ステップファミリー奮闘記, 子育て支援