もっと、新しい日本をつくろう

「初詣」は、最近できた単なる流行?!「新しい伝統」に拘泥するのは、保守政治家ではないというお話し

日々のこと

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

2017年2日目の本日は、妻の実家を訪ねた後に富岡八幡宮に初詣をするなどして過ごしました。

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次女を抱っこひもで抱えて歩くのは私の担当です(人間ホッカイロ状態でぬくい)。

そんな中、Twiterでこんなつぶやきが大拡散していたのですが、皆さまこれって知っていましたか?

歴史雑学にはわりと明るい方だと自負していましたが、これを見るまで実は私も知りませんでした…!

ちょっとググってみたらたくさん解説記事が出てきたので、有名な話だったんですね。

参考:【 初詣・年越しそば・儺… 】 年末年始の伝統行事の誕生と歴史 | 歴人マガジン
https://rekijin.com/?p=19304

「年越しそば」もメジャーになったのは江戸時代末期からだそうで、これも比較的「新しい伝統」の一つと言えそうです。

政治的にこうした知識をひきつけて考えてみますと、しばしば「新しい伝統」が社会の多様性を阻んでいる事例が見受けられます。特に「保守」と呼ばれる政治家が、「伝統」をタテに物事に反対することは世の常です。

「保守」とは伝統や慣習に重きを置き、温故知新で漸次的な社会の前進を図っていく立場ですが、この「伝統」をどこに設定するかで物事の見方は大きく変わってきます。

典型的なのは、女性の社会進出(専業主婦信仰)や夫婦別姓についてですね。

「男は仕事、女は家庭」というのが日本古来の伝統であり、古き良き日本社会を支えてきた制度である!というのは非常によく見られる勘違いで、これが始まったのは高度成長期に生まれた「猛烈サラリーマンモデル」がきっかけに過ぎません。

戦前の日本は共働きが基本でしたし、もっと古くに立ち返っても、狩猟採集時代から役割の違いはあるとはいえ、男女は協業していることが一般的でした。

家族制度についての誤解も根が深い問題です。夫婦同姓こそが日本の家族制度を支えてきたものであり、別姓はその伝統を破壊するものだ!という主張は保守論壇に多く見られます。

しかしながら、よく出される例として有名なのは、源頼朝の妻は「北条」政子でしたし、足利義政の妻は「日野」富子でした。つまり、日本は歴史的に夫婦別姓であり、夫婦同姓がベーシックになったのは明治時代以降の近代化政策によるものだということがわかります。

事程左様に、我々が当たり前のように「伝統」だと認識しているものであったとしても、実は新しい伝統に過ぎなかったという事例は枚挙に暇がないわけですね。

…初詣もそのうちの一つだったとは!

私は政治思想としてエドモンド・バークを尊重する保守政治家(バーキアン)ですが、依るべき伝統や歴史をどこに置くかという点で、世間一般的に言われる「保守」政治家とのスタンスが異なるのだと思います。

私は女性の社会進出にも、夫婦別姓(選択制)にも極めて前向きです。それは自分が「保守政治家」であることと何ら矛盾するものではないと、私自身は考えています。

新しい伝統を論拠に、自分が生きてきた間にすぎない「古き良きニッポン」にこだわるのは、保守ではなく「守旧」に過ぎません。

正しい歴史伝統認識を元に、社会をよりよく前進させていくために、引き続き尽力していきたいと思います。

…あ、だからといって初詣とかを否定するものではまったくありませんよ!こうした流行がやがて、伝統になるのも一つの形ですからね。

明日は北区の王子神社に参拝予定です。見かけた方は、お気軽にお声がけくださいませ。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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