本日ははじめての「資料要求」を行いました。
議員は各種の委員会に臨むにあたって、「資料要求」をすることができます。
委員会で要求した資料は公的なデータとして共有・公開されます。
が、この資料要求、あまり活用する地方議員は多くないのが実状です。。
委員会でわざわざ要求しなくても、個別に議員が問い合わせれば
たいていのデータは出てきますので、すっかりこの資料請求は形骸化し、
毎年テンプレートの資料要求を共産党が繰り返すだけ…というのが都議会の日常光景でした。
そんな「慣習」だったので私も1年目は、
「そういうものなのかな」と思って資料要求をせずに裏で色々とやっていたのですが、
今年は上田お姐都議からの熱血指導によって考えを改めることに致しました。
「資料要求」に議員力が現れる。 – 東京都議会議員 上田令子のお姐が行く!
http://blog.livedoor.jp/edomam/archives/52321901.html
なぜ「資料要求」をお姐が重視しているかといえば以下3点の理由からです。
1.公文書になる
公式資料として議事録にも残され、広く都民と共有ができるし、堂々と公表することができる。
2.執行部(お役所)の意識づけとなる
議会側が要求した資料を作成することで執行部が課題認識に気づく。緊張感を持つ
3.議員同士が問題意識を共有できる
委員会審査にあたり、他の委員と共通の資料・情報をもって、問題や課題も共有でき実りある議論ができる。
新人時代はなかなか資料請求も難しいかもしれませんが、例えば、予算にあたっては、各局から提出される予算概要や「主要事業」「事業概要」を精査すれば自分の琴線に触れる取組に出逢えます。
ふむふむ、なるほど…。
慣習に縛られて、せっかくの機会を棒に振るなど、私らしくないことをしておりました!
お役所にどんなに嫌な顔をされようとも、
「先生それは、後ほど個別に渡しますので…」
「そうしたデータは存在しませんので…」
と言われようと、やはりこれはきっちりやっておかなければなりません!
(ちなみに、資料請求してそのデータがなければ「不存在」として証明することができるはず)
気づけば本日が予算特別委員会の資料要求の締切日ということで、
私は今回児童養護・社会的養護について中心的に質問をする予定なので、
そのあたりを集中的に29点の資料要求をさせていただきました。
これが実際にやってみると、「要求」の仕方に頭を使うのでなかなか難しい!
自分のつくる質問を想定しつつ、役所側に現実的に提出できそうな形式を探りつつ。
やはり何事も、やってみなければわからないものです。
ここから「それはちょっと…」というやり取りの闘いになるようですが、
果たして何点の資料が臨む形で出てくることやら!
また追ってご報告させていただきます。
これから会合が立て込む関係で、
簡潔ながら本日はこんなところにて。
■以下、資料要求29点一覧!
1.教育庁人材バンクの登録人数と活動実績(制度スタート時から現在まで)
2.ホームページ運用に係る費用の各局5年間分の推移及び過去5年間の委託業者とその選定方法
3.各局ホームページにおけるウェブアクセシビリティへの対応状況
4.都営住宅入居率、平均年齢、平均居住年数、滞納率(過去5年間)
5.マレーシアやインドネシア、中東などの、いわゆるムスリム国からの観光客数の推移(過去5年間)
6.ムスリム旅行者のおもてなしにあたり、東京都が把握している関係協力機関のリスト
7.社会的養護が必要とされた乳児・児童たちの措置先の内訳とその推移(人数と割合で、里親・施設・その他の区分で過去5年間)
8.現状(1年分)の社会的養護下にある児童の人数とその措置先の詳細(施設なら施設名までの詳細)
9.里親委託ガイドライン発令(平成23年3月)後、里親ではなく施設措置となっている乳児・児童たちの措置理由の内訳
10.養育家庭の登録者数と、登録していながら委託児童がいない「休眠里親」数(稼働率)の推移(過去5年)
11.新生児の措置先の推移(乳児院・里親・その他に区分して、過去5年間)
12.乳児院における滞在期間のデータ、及び平均滞在期間(1ヶ月以内、1ヶ月~半年、半年~1年、1年以上に区切りって人数・割合を算出し、過去5年間)
13.上記データに基づき、乳児院で滞在期間が6ヶ月以上になっている乳児の数の推移とその理由(過去5年間)
14.乳児院退所後の措置変更先の推移(里親・児童養護施設・その他に区分して、過去5年間)
15.児童養護施設の滞在期間のデータとその推移、及び平均滞在期間(過去5年)
16.児童養護施設に入所している児童のうち、保護者不在、もしくは何らかの事情で連絡が取れない児童たちの数・割合
17.社会的擁護を必要とする乳児・児童のうち、「実親・保護者の不同意」が理由で施設措置になった乳児・児童たちの数・割合
18.里親措置をしたものの、不調となって戻ってきた児童の数の推移とその理由の内訳(過去5年間)
19.里親制度登録者のうち、養子縁組希望里親の数・割合
20.養子縁組希望里親に委託される乳児・児童の人数と年齢別のデータ
21.養子縁組希望里親に委託してから、養子縁組の申し立てにいたる平均期間
22.家裁が受理してから実際に養子縁組が成立するまでの平均期間
23.行政と民間のそれぞれで養子縁組をした人数・割合の推移(過去5年間)
24.直近5年間で、保護者・実親の同意なく特別養子縁組または里親措置をしたケースがあれば、そのデータ
25.里親委託中で実親と定期的(概ね3ヶ月より頻繁程度)に交流している子どもの率
26.施設委託中で実親と定期的(概ね3ヶ月より頻繁程度)に交流している子どもの率
27.里親が、レスパイトとして施設を利用した実績に関するデータ
28.里親委託を推進するために福祉司などが参照するためのガイドラインや指針
29.過去5年間で28条措置となったケースの件数
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun
買って応援!
下記リンクから飛んで、Amazonにてお買い物をしてみてください。
発生した収入は、政治活動の充実のために使用させていただきます。
Amazonでお買い物