※合わせて読みたい
猪瀬知事「1年間給与は返上するけどボーナスはもらいます」都議会「」
http://otokitashun.com/blog/togikai/2024/
なかなか今は立場的に触れずらい話題ではあるのですが…、
当事者の一人として、これは取り上げておかねばならないと思うので。
猪瀬前都知事を略式起訴 簡裁が罰金50万円の略式命令
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140328/crm14032814300005-n1.htm
(写真は共同通信社記事より)
徳洲会から5000万円の資金提供を受けていた猪瀬前知事が、
これは明確に「選挙資金であった」ということをあっさり認めて、
公選法違反罪で罰金刑に処されることが決定しました。
つまり、12月の都議会本会議および総務委員会で
繰りかえし繰りかえし、繰りかえし彼が述べてきた
「あくまで個人の借金だった」
という答弁は、すべて嘘だったことになります。
多くの都議会議員や関係局長(都職員)たちが全員出席して
多大な時間と労力を費やした議会が、まったくの無意味だったというわけです。
■
それはいいとして(全然良くないけど)、問題はここだけに留まりません。
この肝心かなめの部分が嘘だったとすれば、その他の答弁にも当然、
嘘が含まれている可能性があります。
具体的には、猪瀬氏が知事あるいは副知事時代に
都内にある徳洲会の病院に対して便宜を図ったのかという点です。
彼はこの点に関しても、
本会議・総務委員会で一貫して
「都内に徳洲会の病院があるとは知らなかった」
「便宜を図った事実は一切ない」
と主張してきました。
例えば、平成25年12月16日の総務委員会の議事録にはこうあります。
…例えば東京都が医療団体、あるいは高齢者施設等に補助金を出していたことも知らなかったですよね。
〇猪瀬知事
徳洲会病院について、先ほど申し上げましたが、東京都内に徳洲会病院があるという認識は全くありませんでした。
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/soumu/d3010270.html
徳洲会が所有する病院や施設に対して、
補助金で手心を加えたことがないどころか
その存在すら知らなかったという主張だったわけですね。
その他にも徳洲会に便宜を図るために、当時東京都が所管していた
東電病院の売却を(徳洲会が買えるように)迫ったのではないかと
質問する議員に対して、猪瀬氏はやはりその疑惑を全否定しています。
前提となる主張が崩れたとすれば、それを元に都議会はいま一度
当時の猪瀬都知事からどのような指示が出ていたのかを確認し、
再発防止の徹底とともにしかるべき対応をしていくべきではないでしょうか。
■
公職選挙法での処罰によって資金問題は決着したかもしれません。
しかし、時の権力者がお金をもらった側に便益を図ったとすれば、
これはまた別の事実としての追及が必要です。
司法が裁判を行わず、これで決着をみるというのであれば、
ここからは再び議会の出番です。たとえ処罰はできなくとも、
私は真実を明らかにすべきだと思います。
残念ながらタイミングよく(なにか図ったように…)
都議会も定例会が終了してしまいましたが、初夏の定例会に向けて
議員としてこれをしっかりと確認していく方法を考えていきます。
また私の立場で、新しい情報が得られれば随時お伝えしていきます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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