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小池百合子知事の初登庁も、都議会自民党らが通例を破ってまさかの「出迎え拒否」!

都議会の話

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
世間が注目する小池百合子新知事が初登庁の日を迎えました。

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最初は「負け戦」と言われた状態をひっくり返し、
この場で小池百合子新知事を迎え入れられたのは、本当に喜ばしいことです。

都庁職員たちも大きな民意を受けた都知事誕生を受けて、
気の引き締まる想いで今日という日を迎えたのではないかと思います。

…しかしながら。
東京大改革を進める都知事に、早くも試練(?)が。

なんと、通例であれば都議会議長や各会派の代表者が参列する登庁セレモニーに
軒並み都議会議員たちが欠席し、出席したのはかがやけTokyo3人のみ

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うわぁー
とぎかいぎいんって、しょうがくせいみたいないじめをするんですね!

念のため申し上げておきますと、これはたまたまとか偶然ではなく、
なんらかの政治的意図があるのは明らかです。

舛添前知事の初登庁時には、都議会議長を始めとする各会派の幹事長クラスが、
車から降りた場所で新都知事をいの一番で出迎え、にこやかに握手を交わしておりました。
※127名の都議すべてが並ぶスペースはないため、各会派の代表者のみが出席するのが通例

そして今回もこの通例に基づき、
都庁職員から7月27日夕刻の時点

「知事初登庁のセレモニーが9時半からなので、お集まりください」

との連絡を受けておりました。
ところが状況が変わったのは開票日の翌日、8月1日のことです。

「9時半からの都議による出迎えセレモニーはなくなりました。副知事などの行政サイドのみで行います」
「…なぜですか??」
他の会派の先生がすべて参加されないとのことですので、行政主体のイベントになりました」

まー、なんとあからさまですことっ!!
選挙で自分たちの応援した候補が負けたら、勝った方の新知事はお迎えしないそうです。

そんな流れで、他の会派が出ないならスペースもあるだろうということで、
我々の会派はメンバー3人が全員参列させていただいたわけです。

その後の知事による各会派の控室への挨拶回りでも、都議会自民党は幹事長と政調会長が欠席。
(他の会派はきちんと幹事長が対応)
ナンバー3の総務会長が

「たまたまいたから、対応しただけ」

というコメントとともに、知事へ渋々と挨拶を交わしている姿が報道されました。
さらに都議会議長(自民党)への訪問の際も、議長が恒例の記念撮影を断ったようです。

…小池百合子新知事は、

「知事になったからには現実的に、連携できるところは連携したい」

というメッセージを出しています。
都民の意を受けた都知事にあからさまな対立姿勢を示しているのは、一体誰なのか。
これはぜひ、都民の皆さまに覚えておいていただきたいと強く思います。

さらにもう一つ申し上げておきますと、
出迎える現場では都職員がしきりに

「都議会議員の先生方は後ろの方で…」
「行政主催のセレモニーなので、副知事の後ろに立ってください」

と、我々を排除しようと試みてきました。
何も都議会議員の方がエライのにけしからん!というつもりはまったくありませんが、
これには大きな違和感があります。出迎える順番は、都議会議員が最初というのが通例でした。

「前回は知事の出迎の順番は都議会議員が先で、その後に副知事ですよね?」
「行政主催のイベントですので、副知事を先にさせてください」

「以前までは違いますよね?なぜですか?」
「前回までは義を尽くさせていただいて、そうしていたんですけども」

「自民党がいないと、義は尽くしていただけないんですか?我々も同じ都議会議員なのですが?」
「……」

というやり取りが、都職員幹部と我々との間で行われました。
私たちがテコでも移動せずに出迎えたので、たぶん彼らはその後に
「とある勢力のドン」にめちゃくちゃ怒られたのではないでしょうか(苦笑)。

確かに都知事は都職員たちのトップですから、副知事が先に出迎えるというのが
通例になっているのなら我々も何も言いません。ですが今回は都議会の「とある勢力」が

「都議会にまったく歓迎されない都知事」

という『絵』を作ろうとして、なんらかの政治的圧力をかけていたことは明らかです。
そうでないなら、前回との違いを明確に説明していただきたいと思います。

都職員はまず都民、そしてその民意に選ばれた都知事の方を向いて仕事をする存在です。
それが都議会の一部勢力の意を「ブラックボックス」の中で受けて行動しているとすれば、
これは非常に不健全な状態ではないでしょうか。

それにしても。

こうした嫌がらせ…いや強い姿勢を見せることで新知事を締めあげて、
少しずつその求心力を奪っていく作戦でやっていると思うのですが、
本当にこんなオールドファッションな方法が有効だと考えているのでしょうか?

今は情報化社会ですから、こうしたやり口はすぐにネットなどで広まります。
政治的な意図でセレモニー出席すら拒否する姿勢は反感を買うことはあれど、
プラスに働くことはないのではないかと個人的には思います。

ともあれ、その後に行われた知事記者会見では改革姿勢を明確に打ち出し、
「都政改革推進本部」を設置し、情報公開とオリンピック経費について
精査を進めていくことを明言しました。

■五輪予算を総点検=「改革本部」新設へ―小池都知事が就任会見(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000072-jij-pol

これらは私自身も当選直後から繰り返し主張してきたこととまったく同じであり、
実現に向かうことは本当に素晴らしいと思います。

都庁側・執行機関側の意思決定や政策立案過程が明らかになれば、
それと「裏表」である都議会側にも必ず光が当たることになります。

あらゆる抵抗と闘いながらこれを推進していくには、
都民の皆さまの「民意」という後押しが不可欠です。

今日、都議会で起こったことをぜひ多くの都民の方に知っていただき、
皆さまからの様々なご意見を都政・都議会に届けていただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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