いよいよ明日から衆院選ということで、
ややローカルネタで恐縮ですが、地元選挙区について触れたいと思います。
私の地元東京12区(北区全体と足立区の一部)は、
何を隠そう前回の2012年衆院選で、棄権票(白票)が日本一多い地域でした。
その大きな要因は、ずばり候補者です。
青木愛(未来→生活の党):東京都だけど選挙区外出身、育ちは千葉
池内さおり(共産党):愛媛県出身
服部まさみ(幸福実現党):福井県出身
とまあ、見事に政治信条・政策的に左寄りか、宗〇系の政党候補しか存在せず、
しかも誰一人として地元に縁もゆかりもないのですから、
「こんなの、どこにも入れられねーよ。知らねーよ」
という投票先難民が大量に発生したわけですね。
(なお、共産党候補が批判票で4万票以上を集める結果になりました)
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今回の衆院選に関しても、みんなの党は事前に崩壊(ごめんなさい)、
維新の党も調整で候補者擁立を断念し、今回も2012年とまったくと同じ構図で
結果も見えている、いわゆる無風区になると思われていました。
予定候補者を所属政党でマトリックスに分けると、下記のようになります。
(議員を擁しない、公党でない政党は除く)
見事なまでに、中軸から右側が空白地帯。
日本の政党はほぼすべて「大きな政府」思考なのは仕方ないとしても、
これでは健全な保守層の票はマジで行き場所がないわけです。
そこに彗星のように現れたのが、この候補者。
【衆院選2014】次世代の田母神氏、公明・太田氏と激突 東京12区に出馬へ
http://www.sankei.com/politics/news/141128/plt1411280039-n1.html
…とりあえず候補者本人の属性は置いておくとして、
彼が公認を受けた「次世代の党」をマトリックスに置くと、こうなります。
中軸から右側の票を総取りです。
次世代の党の政策集をざっと読みましたが、日本維新の会を母体に持つだけあって、
「小さな政府」とまでは言えないものの、改革姿勢や市場重視の政策を掲げています。
国家観は、今さら言うまでもなくガチガチの「保守」です。
普通に考えればその国家観には抵抗もあるのでしょうけど、
この状況だと、私のような「中道右派」「改革保守」の人たちの票も、
そっくりそのまま回収できる可能性が極めて高いわけですね。
加えて、「反公明」「反創価学会」という投票行動をする人が
必ず一定数いることも、見逃せない事実と言えるでしょう。
実際、私の周りの若い世代の中には、
「ようやく白票以外を入れられる時がきた!」
という意見が、想像以上に多いように感じます。
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以上の理由から、田母神候補は数万票以上の得票が予測されますし、
比例票の掘り起こし・比例復活狙いとしては、極めて適格な戦略・選挙区選びと言えます。
とはいえ、東京12区において前国土交通大臣・太田昭宏候補には
不動の10万票があり、これを田母神候補が超えてくることは現実的には考えづらいでしょう。
実は公明党と戦うのは、いろいろと嫌がらせを受けるから止めた方がいいと何人かの人たちが強く忠告をしてくれました。しかし西村氏や次世代の党の方々とも相談し、日本の将来のために戦うことを決意しました。もし嫌がらせと感じられるものがあった場合には皆様にもすべて連絡したいと思っています。
— 田母神俊雄【次世代の党 副代表】 (@toshio_tamogami) 2014, 11月 28
また、「日本を公明党から取り戻す!!」という心意気は良いのですが、
人の地元を勝手にジハードの舞台にしないでくれ、
というのもまた、地元民たちの偽らざる感情です。
私個人としてもそうした気持ちがある反面、
まったく盛り上がらない無風区であるより、少なくとも
政策の対立軸ができて良かったような、複雑な思いです…。
なお自分の投票先は、まだ決めておりません。
明日から始まる12日間の選挙戦、各候補者の政策・訴えにしっかりと耳を傾けて、
国の将来を預けられる候補者に一票を投じたいと思います。
白票は入れません!
北区・足立区の皆さまも、熱戦となった選挙にぜひともご注目いただき、
投票日には必ず投票所へと足を運んでいただければと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: 衆院選2014