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元みんなの党の地方議員だけど、解党間際にお金をもらっていたので説明します

日々のこと, ,

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会(北区選出)です。
私の政治キャリアのスタートであるみんなの党が消滅して丸一年が経ちますが、
国会議員の政治資金収支報告書が公開されたことで改めて様々な報道が出ています。

みんなの党、解党直前に交付金4億円余を支部に : 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20151220-OYT1T50114.html?from=tw

本件につきまして、私の方にも複数の問い合わせがありました。
国会議員側の事情はわかりかねますし、私がお答えするべきでもないと思いますので、
地方議員という自分の職責の範囲をご説明させていただきたいと思います。

結論からいうと、解党時にみんなの党に所属していた
地方議員にも金銭が支給されています

地方議員の収支報告書なんて誰も見てくれないので、
自ら公開するとこんな感じです。

434814

みんなの党東京都総支部から解党日に私の後援会に、
25万円が寄付金として振り込まれています。

正確に言うとこちらは、党本部ではなく地方支部が主体となっているものなので、
千葉や神奈川では金額が異なったり、そもそも支給がない可能性もあります。
(残念ながら他の都道府県支部の対応について、私は把握しておりません…)

ともあれ、私が所属する東京都総支部は、
地方議員に対しては一律25万円という額面が提示されました。
これは解党に伴い発生するコストに対する活動費という位置づけです。

細かい話で言えば「みんなの党」と刻まれている名刺や封筒などの
印刷物を刷新したり、選挙区内にあるポスターを張り替えたり、
事務所の看板を掛け替えたりなど様々な作業が発生します。

そんなものは、解党するような政党を選んだ議員が悪い・自己負担でやるべきだ!
という考え方はあると思います。実際、受取拒否をした地方議員も少なからず存在します。

政党が消滅するという極めて異例な事態の中で、
自分自身も様々な葛藤がありましたが、私はこのような事態に至った経緯を
地方議員という立場からもしっかりと説明することは必要だと考えました。

その説明責任のために発生するコストを賄う目的で、
政党交付金が原資であるお金をつかうのであれば、
この制度の趣旨から外れるものではないはずだ…

そこで、

3648970170908

25万円という寄付金は上記のような、
説明レポートを作成・配布する費用に充当させていただきました。

そして私が地方議員として管理していた、
みんなの党東京都第6支部の最終報告書はこんな感じです。

3650058399734

…最後に「21円」だけ口座に残っていた分を、
「寄付」して自分の後援会に移しています。

金額的に全然そのまま国庫に収納させていただいても良かったのですが、
こんな小さな金額で金融機関など各所に手間を取らせないほうがいいだろう…との判断からです。
0円にして精算するのが通常の対応だよと、業界の方にアドバイスされた背景もあります。

ただ21円という金額にせよ、手間賃がかからないのであれば、
きちんと国庫に返納するのがスジだったのかもしれません。
そうしたご指摘があれば、真摯にご意見は受け止める所存です。

というわけで、一方側(みんなの党東京都総支部)の収支報告書から見れば、

「国庫に返納する金額を減らすためのバラマキだ!」

と思われるかもしれない地方議員に対する寄付について、
受け取った側からの立場を説明させていただきました。
もちろん、

「説明責任くらい全額自腹で払ってやれよ」
「なくなる政党の説明なんかに、お金を使うことは無駄!」

というご意見もあると思います。
批判については真摯に受け止めつつ、これからも税金が原資である
金銭の使用方法につきましては、オープンな運用を心がけて行きたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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