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カナダ首相の男気溢れる発言に、バリアフリー社会の可能性を見た

日々のこと,

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
昨日のことですが、ユニバーサルデザインやマイノリティ支援に力を入れる
「株式会社ミライロ」の方々が訪ねてきて下さり、意見交換を行いました。

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株式会社ミライロ
http://www.mirairo.co.jp/

ミライロは自分自身も車いすの障がい者である垣内氏が立ち上げた会社で、
当事者たちの視点からバリアフリーマップの作成や、ユニバーサルデザインに対応した
施設設計コンサルティングなどの事業を展開しています。

こうした「ハード面」を提供する団体は昨今多くなりましたが、
ミライロの強みは「ソフト面」のコンテンツにもあるようです。
例えば、彼らが提供している

「ユニバーサルマナー検定」

や普及啓発のセミナー・勉強会。
これまで障がい者等と接したことのない人々にとって、
そのコミュニケーションは時に非常に困難なものになります。

しかしながら、これからの時代はそれが「当たり前」になり、
サービス業や官公庁ではできないことが致命的になります。

そうした企業や官公庁に検定試験や研修を提供することで、
誰もが暮らしやすい社会を草の根から創っていくというわけですね。

我が身に置き換えてみても、マナー研修とか本当に必要性を感じます。
先日もブログ記事の中で、

「障がいをお持ちの方」

という表現を使ったところ、
それは不適切だと福祉関係者の方に諌められたことがありました。

…こういうことって、学校では教えてくれなかったし、
大人になると誰にも聞けないんですよね。本から学ぶのも限界があるし。

こうしたちょっとした気遣い・コミュニケーションを
当事者目線から教えてくれる研修があれば、私が今から受講したいくらいです←。

もう一つミライロさんがユニークな点は、
ユニバーサルデザイン・バリアフリー対応の中に「LGBT」の概念を加えたこと。
※ミライロはバリアフリーを超えた「バリアバリュー」という概念を提唱しています

これからの時代に一歩進んだコミュニケーションが必要になるのは
障がい者だけではなく、LGBTなどの性的マイノリティも含まれます。
障がい者政策や、あるいはLGBT政策を推し進めていくと、

「どうして障がい者だけ」
「なんでLGBT(性的マイノリティ)だけ」

という批判に必ずぶち当たります。
しかし、少し乱暴な括りとの批判はあるかもしれませんが、
それらを

「多様性ある社会を作るため」
「多様性を許容するユニバーサルデザインのため」

という観点でまとめれば、政策の推進にも強い説得力を持ちます。
残念ながら現時点ではまだまだLGBT・性的マイノリティには価値観の上でも行政対応の上でも
様々な障壁があり、それらを是正していくことも立派な「バリアフリー」というわけですね。

ところで本日は、こんな記事がSNS上を賑わせていました。

カナダの新首相が、閣僚を男女同数にした理由がカッコよすぎる【動画】
http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/08/canada-new-cabinet_n_8507432.html?ncid=tweetlnkushpmg00000067

ネタバレするとその理由は

「…2015年だから(そんなの当たり前じゃん)」

というものだったのですが、さらに印象深いのは閣僚の集合写真を見ると、
障がい者や様々な人種、異なる宗教を持っているであろう人々も散見されることです。
もしかしたら、性的マイノリティの方もいらっしゃるのかもしれません。

率直なところ、私が見ても

「おおっ、すげぇ!」

と思ってしまうのですが、
こうした光景がさも当たり前のように

「今なんだから、当然じゃん」

というように受け入れられる社会を創っていかなければなりませんね。
さまざまなマイノリティに対応するための政策が東京都で促進されるよう、
引き続き働きかけを続けてまいります。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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