もっと、新しい日本をつくろう

「若者・将来世代のための政党」という見果てぬ、そして実現しない夢

日々のこと

盆踊りや神輿などの地域祭り真っ盛りの週末ですが、
ブロガー議員である私はあまりそういうところに行くこともなく(?!)、
土曜日は

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「20代当選議員の会 キックオフミーティング」

に講師としてお招きいただきブログ術などをプレゼンし、
日曜日は

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28歳で最年少我孫子市議会議員として当選し、
先の統一地方選挙で「絶対無理!」と言われた情勢を覆して千葉県議会議員に当選された
水野ゆうき氏を招いた、オンラインサロンの勉強会を開催しておりました。

20代・30代、あるいは女性という、政治の世界における圧倒的マイノリティ
仲間たちと語り合う機会は大変貴重であり、それぞれが非常に刺激的な会であったと思います。

さて、先の4月の選挙で議員となったメンバーを中心とした

「20代当選議員の会」

の音頭を取った
一般社団法人ユースデモクラシー推進機構の仁木さんは、
自身のFacebook上でこのように述べています(※彼自身は議員ではない)。

仁木がやりたいこと、それは「若者・将来世代のための政党(国政政党に限らない)を創ること」といえるようです。しかも、それを特定のヒーローに頼らずに「標準化」し、もっと言えば、個々人の資質(境遇や思想までも含む)に依存しない「システム」として確立させたいと考えています。それも出来る限り地に足がついた現行のルールの中で実現可能なものとして。

https://www.facebook.com/takatsugu.niki/posts/917458701644606?pnref=story

私自身、多くの若い世代の仲間や後輩たちと話す中で、
「どうしたら若い世代が政治に関心を持って、投票に行ってくれると思う?」
と聞くことがあります。

そして少なくない多くの若者から、

「そりゃ、『老人たちのためでなく、若者たちのために政治をやります!』って
 言い切ってくれる政党がいれば投票しますよ。でも、そんな政党ないじゃないですか

と言う回答をもらったりしますが、
これって本当にその通りなんですよ。
どの政党の公約を見ても

「子育て支援を充実させます!」
「将来世代にツケを残さない、持続可能な社会を創ります!」

とか耳触りのいいことを言いますが、
口だけでどうせ若い世代のことなんて考えてないし、
結局はいま一番票を持っている高齢者層に媚を売る気が満々です。

若い世代はそこまで馬鹿じゃなくて、
政党のそういうダブルスタンダードを見抜いています。
だからこそ、若い人の投票率は低くなる一方です。

そんな中で、はっきりと

「我々は、若い世代・将来世代のための政党です。
 その当事者と、未来を考える高齢世代だけが我々に投票してください

なんて言い切る政党が誕生したら、
いったいどれだけの支持を集めることができるだろうか…。
そんな夢を見た(見る)ことは、一度や二度ではありません。

しかし、世論調査や投票率など現存するありとあらゆるデータが、
残念ながらその非現実性を裏付けている(当選できない)のが現状です。

自分の学生時代の苦い思い出の一つとして、

「I love Japanプロジェクト」

というものに関わっていた時期があります。
学生を中心とした、20代から日本を変えよう!という、
ありがちと言えばありがちなプロジェクトだったのですが。

日本中の若者世代を連携させようとしたその構想は、
内部の意見対立やスポンサーであった大人たちの思惑などが絡み合い、
結局は中心メンバーの一人が命を絶ち、悲劇的ともいえる結末を迎えました。
(実は、これが私の政治家を目指した原点の一つでもある)

その時に、このプロジェクトの困難さを指摘するために
メンバーの一人が語った、印象的なエピソードがあります。

10年ほど前にも、ものすごいカリスマ性を持った学生が、
「20代リーダーサミット」という組織を立ち上げた。
彼は、本気で日本を変えようと思っていた。多くの仲間が集まった。

でもその会合で決まったことは結局、

「我々はまだ、力もお金も地位もない。
 10年後にまた、そのすべてをそれぞれが得て集まろう!

だった。
そして、10年が経った。集まった少数の仲間たちは、

「もう、そんな年齢でもないだろう」
「家族や子どもがいる。そんな無茶なことはできない」
「もっと若い世代に任せよう」

と口々にそういった。
結局、20代リーダーサミットは何もできなかった…

「若者」という共通項が連帯しづらい理由は、
『時間的制約』が大きいということが最大要因として挙げられます。

極端に言えば「黒人(人種)」や「女性(性別)」という属性は
いつまで経っても変わりませんが、「若者」というステイタスは当然のことながら、
時間と共に変化をしていくからです。だからこそ、政治的な連帯が極めてしづらい。

もちろん、それでもこうした運動が次々に生まれて、
我々のような若手政治家が意見交換し、連帯していくことは無駄ではありません。

しかし、誰もが挑戦したこの試みの屍の中で、
果たして私たちだけができることはなんだろうか、
今度こそ変化を起こすためには、何ができるだろうか…

そんなことを真剣に考えた真夏の週末です。

「初心忘るべからず」

年配の誰もが口にするのは、その困難さを身に染みて知っているから。
若さという資源を有限だとしても、志を保つことは誰にでもできるはずです。

自分はそういう政治家でありたいなーと心から思い、また誓う次第です。
それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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