本日はドイツのバイエルン公共放送(ラジオです)のイザベラ記者から、
「日本の若者はどこへいくのか。
日本の若い世代が持っている価値 観や生活に対する希望 」
というテーマで取材を受けました。
約2週間日本に滞在し、様々な分野で活躍する日本の若い世代から、
その価値観や将来の展望についてインタビューしているそうです。
格好良く、通訳抜きで英語で…はなく、
イザベラさんは日本に留学経験もあり、日本語が非常に堪能でした^^
世代間格差や少子高齢化問題、福島の原発事故といった話題から、
若者の政治・ボランティア離れ、過酷な受験戦争やキャリア観まで多岐に渡るテーマで
楽しくディスカッションしたのですが、個人的に気づきがあった点を一つ。
日本人の働き方、終身雇用や年功序列の話題になった際、
「政治の世界でも、お若くして入られて苦労があるのではないですか?」
と聞かれ、政治の世界でも「期数年齢順」が基本であり、
若く経験のない議員は発言力が小さいこと、同じ選ばれた議員でありながら
不公平があることについて滔々と述べました。
その後、話題が変わって大学生活の話になり、
日本人の学生たちの「上下関係」の厳しさについて話題が及びました。
「ドイツや欧州では、『先輩・後輩』という概念がない。みんな友達で公平だ。
日本では学級でもサークルでも上下関係があると聞くが、どう思うか?」
という質問に対して、確かに日本の大学の上下関係は厳しい。
でもそれで礼儀や秩序が保たれている部分もある。特に自分は違和感を覚えなかった…
と答えたとき、イザベラさんの顔が
「…??」
という感じだったので、それを見てハッとしました。
おそらく彼女は、政治の世界やビジネスの年功序列を批判した私であれば当然、
学生生活における上下関係も否定すると思ったんですね。
ところが、私がそっちに関しては否定するどころか、
むしろ美徳的に褒めるものだから、すごく違和感を感じたのだと思います。
自分としてはダブルスタンダードなつもりもなかったのですが、
外から見るとまったく違うのでしょうね。
「若者にチャンスを!公平性を!」
「年齢や経験で差別されることはおかしい!」
と主張しながら、そんな自分自身の中に
やはり上下関係・年功序列を重視する萌芽があり、
自分も歳を重ねると「そういう存在」になってしまうのではないか…
と、自分自身を見つめなおすきっかけになりました。
貴重な機会を与えてくれた、イザベラ記者に感謝!
番組は、ドイツのバイエルンのみでの放送になりますが、
その後はポッドキャストでネット配信されるそうです(ドイツ語ですが。笑)
どんな内容になるかわかりませんが、
わたくしのコメントが少しでも番組やドイツの若者のためになれば嬉しいです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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