ニュースを見落としており、情報共有が遅くなってしまいました。
本件を拡散した当事者の一人として、ご報告をさせていただきます。
議員の発信制限見送り 新城市議会(2014年8月22日)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014082290085341.html
>「穴の開いたコンドームを配っては」と市議会で発言した問題で、新城市議会は、
>ブログなどでの議員の情報発信を制限する「ルール」作りの見送りを決めた。(中略)
>議会には「発信の制限はおかしい」などと疑問視する意見が電話やメールで寄せられていた。
というわけで、
「婚姻届を出した市民に、穴の開いた(避妊具の)コンドームを配ってはどうか」
なる議会での問題発言を、別の市議がブログで指摘して表面化した件で、
発言した議員ではなくブログ発信した議員の責任追及し、議会ルールによって
議員のネット発信を規制しようとした新城市議会が、その断念を表明しました。
詳しい経緯はコチラから↓
議員の「ブログ発信禁止」で、地方議会は言論の府として完全に終わる
http://otokitashun.com/blog/daily/4046/
本件には私を含め、多くの政界関係者や有識者から
その対応について疑問が出され、ネットを中心に大きく世に拡散されていきました。
結果、実際に新城市議会には多くの声が直接寄せられ、
冒頭の新聞記事の通り、ルール作りは見送られる運びとなりました!
■
もしこれがネットやメディアで話題にならなければ、
粛々とルール作りは進められ、議員の情報発信は規制されていたことでしょう。
これは世論が一つの地方議会の時代逆行を食い止めた、「民意の勝利」です。
「一部の新人議員たちは、議会ルールや『常識』というものをわかっていない。
彼らが悪いことをするから、そんなルール作りが必要になる」
などと言って、議会のルール作りを擁護していた一部の議員もいたようですが、
議員・政治家たちは、もはや閉ざされた空間のお手盛り議論だけで
議会を運営することなど、不可能になったと知るべきです。
今回の一件は奇しくも、ネットによる情報公開の力を証明することになりました。
くだらない(と私は思う)議会の慣習も議員同士のなれ合いも、有権者への公開のもと、
それが改めて今の時代に必要なものか、判断を仰げば良いのです。
それができるだけの技術も環境も、
今の時代には立派に整っているのですから。
■
なお、本件の当事者の一人である新城市議会議員の柴田さまから、
直接の反論?ご意見?をいただいたので、紹介しておきます。
https://www.facebook.com/kenbo888/posts/321081638056493
こちらの意見について直接何度かメッセージをやり取りしたものの、
私の読解力のなさからか、イマイチ議論の要旨を掴みかねまして…。
ご判断は、文章を読む皆さまにお任せしたいと思います。
いまだに不祥事の発覚が続く全国の地方議会ですが、
情報公開と世論の力で必ず変わる、変えていけるはずです。
私も地方議員の一人として、引き続き政界における様々な情報を
いち早く発信していけるよう努力していきたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: 議会改革