次の世代に希望をつくる

介護人材などの外国人受け入れ、問われるのは「二世三世」まで見据えた覚悟

• 日々のこと

先日100回記念を迎えたYouTube番組「日本未来会議」の収録に参加してまいりました。

本日のテーマの一つは「介護人材として外国人労働者を積極的に受け入れるべきか否か」。賛否が分かれる、非常に重いテーマです。

■

まず前提として、介護の人材不足は深刻です。

厚生労働省の推計では、2040年度には約272万人の介護職員が必要とされ、2022年度と比べて約57万人の上積みが求められています。現場の努力だけで埋められる数字ではありません。

そして、介護の現場で働く外国人の方々の中に、高い意欲とスキルを持った方が多いのも間違いありません。利用者さんやご家族からの評判が良いという話も、私自身よく耳にします。

受け入れ推進派の方々が「人手は足りない、意欲ある人材はいる、なら来てもらうべきだ」と主張されるのは、十分に理解できる理屈です。

働く当事者ご本人が問題を起こすことも、確かに少ないと思います。

では、そのご家族はどうか。さらにその子ども、孫の世代はどうか。

私が番組で申し上げたのは、この点です。

介護福祉士の資格を取得して在留資格「介護」に移れば、家族の帯同が認められ、更新の上限もありません。

つまり、受け入れは「一人の労働者」ではなく「一つの家族」、ひいては「何世代にもわたる日本社会の一員」を迎えることにつながります。

欧州に目を向けると、フランスやイタリアなどで起きた暴動の中心に、移民の二世三世と見られる若者たちがいたという指摘もあります。

親世代は懸命に働いて社会に溶け込もうとしても、子ども世代が教育や就職で行き場を失い、社会から疎外されていく。

そうした構図が背景にあるとも言われます。課題は、来てくれる人だけではなく、迎える側の準備にもあります。

■

誤解のないよう申し上げると、私は外国人の方への偏見を持っていませんし、共生は大事だと考えています。

ただ、一度受け入れたら、「本人は働いてくれたからいいけれど、家族や子孫は帰ってください」というわけにはいきません。それは人道的にも、現実的にもあり得ない話です。

だからこそ、日本語教育、子どもの就学支援、地域社会との接点づくりなど、二世三世まで日本社会に溶け込んでもらえる体制が不可欠です。

その体制づくりが、日本はまだ出来ていないのではないか。

人手不足を理由に受け入れの「入口」だけを広げ、その先の「定着と共生」の設計を後回しにすれば、将来世代に大きな宿題を残すことになります。順番を間違えてはいけない、という立場で(ディベート的に)意見を申し上げました。

他の出演者の皆さまからも、さまざまな角度からの意見が飛び交い、大変刺激的な議論になりました。

動画の公開を、ぜひお楽しみに!

それでは、また明日。

個人献金のお願い
ボランティアスタッフご登録のお願い
音喜多駿

おときた駿
前参議院議員(東京都選挙区) 43歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」

友だち追加
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun

ページトップへ