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「裏金問題が解決しないうちは改憲議論はするべきでない」論。気持ちはわかるけれど間違っている

日々のこと

BSフジ「プライムニュース」に憲法改正をテーマで出演しました。

自民✕維新✕立憲✕共産

という、改憲派2✕護憲派(慎重派)2という構成で、なかなか白熱した議論が展開されました。一部はYouTubeでご覧いただけますのでぜひとも。

その中でテーマになった「裏金問題が未解決で、解散総選挙でその信を問うてない間は、憲法改正議論(とりわけ議員の任期延長)は一切するべきではない」という点について改めて。

自民党の裏金問題への憤りは痛いほどよくわかります。そんなやつらが●●(憲法等)を語るな!と言いたい気持ちも、心情的には深く理解できるところです。

しかしながらそれでもなお、ここは切り分けて議論を進めるべきです。

特に緊急事態はいつ来るか、本当にわからないから「緊急事態」なのです。それに対する備えは常に一刻を争います。

「災害などの緊急事態になっても、任期延長で対応するのではなく、なんとか選挙や国会運営ができる体制づくりを」

というのは重要だと思いますし、やるべきだと思いますが、それは同時並行で行えることです。憲法に緊急事態条項を明記しない・国民投票をしない理由にはなりません。

そもそも一部の方々は、安倍政権時代も「あの総理のもとで改憲議論をするべきではない」論を展開していました。

残念ですが政治が人の営みである以上、どんな政権であれ大なり小なり問題はおきます。「●●だから改憲議論はできない」論に応じてしまえば、事実上、どんな時であれ改憲議論はできなくなってしまうわけです。

通常国会の会期は残すところ1ヶ月です。丁寧な憲法審査会の運営も大事ですが、小委員会(起草委員会)は希望する会派だけで進行し、条文づくりを進めることは可能なはずです。

まずは国民に選択肢を。解釈や類推適用で憲法の内容を伸び縮みさせるのではなく、正面から条文改正を問う国民投票を。

引き続き、建設的な議論と努力を続けてまいります。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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