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「古い都議会をあたらしく」のはずが…昔以上のムラ社会に戻る都議会の自殺行為

日々のこと

私が都議会に初当選したとき、まさにそこは古い「ムラ社会」でした。

見えないところで物事が決まり、議場には汚いヤジが飛び交い、SNS発信の内容にまで重鎮議員から文句を言われる。

こうした状況を見かねて「古い都議会をあたらしく」というキャッチフレーズを引っ提げて躍進したのが都民ファーストの会だったわけですが、まさか自民党・公明党と結託して時間の針が戻る、いやむしろ悪化するとは思いませんでした。

小池知事の答弁に対する消極姿勢を「答弁拒否・答弁差別」と主張した議員に対して、まさかの発言の取り消しを求める動議が発令。それを自公・都民ファが賛成して可決。

二元代表制をとる都議会で、議会側が知事を守るためにこのような動議を可決することは前代未聞であり、チェック機関としての議会の自殺行為でしょう。

差別発言などであれば議事録削除を求めることはありえるかもしれませんが、この程度は明らかに論評の範囲。

謎なのは、自公・都民ファが過剰反応をしたことです。

こんなことをすれば狭量さが明らかになるだけであり、「言論弾圧だ」と叩かれることは必至。実際、相当なイメージダウンが起きています。

そこまでして動議を出さざるを得ないほど、知事の怒りが激しいものであり、またその知事に三党派が忖度しなければならない状況。

衆議院補選や都知事選挙に向けて、何やらきな臭い動きがあるのかもしれません。

いずれにしても古巣で起きた残念な自体。維新は都議会に1議席しかありませんが、議論がオープンかつ闊達に行われる議会改革を強く主張し続け、またきたる都議補選・都議本選でも争点として闘っていきたいと思います。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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