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「知らない」と口を揃える安倍派幹部たちは、自ら真相を調査する責務がある

日々のこと

参議院では憲政史上初となる政治倫理審査会における実質的な審査が行われ、世耕弘成・西田昌司・橋本聖子議員が出席しました。

特に注目の集まった、安倍派の最高幹部である世耕弘成議員は「知らぬ存ぜぬ」を貫き、

「知らないものを知っていると言うわけにはいかない」
「私が知りたいくらい」

と強気な態度を崩さず、疑念はまったく晴れないまま。

一方で裏金の使途不明金について「『大半は』用途が判明している」等と胸を張っていましたが、裏を返せば一部はどこまでいっても使途不明金であり、少なくともその部分については所得として納税するべきだと改めて思います(他の部分も「帳尻合わせ」である可能性が高いけれど)。

また出席された3名の議員はいずれも「キックバックの仕組みについてよく知らなかった」「不記載であることについては報道で知った」という主張でした。

これだけの巨額のお金、とりわけ選挙イヤーには如実に増えているお金について、政治家本人がまったく関与していないというのは到底信じられないことです。

「それまでまったく知らなかった、報道で知った」

と主張されてしまえば、偽証罪などがない政治倫理審査会ではそれ以上の追及は難しいわけですが、一方で裏金議員たちの中には

・キックバックを積極的に受け取っていた(再開を望んでいた)
・その還付金は不記載であることを知っていた

議員たちが複数いることが、自民党の調査報告や各種報道で明らかになっています。

こうした方々にも全員、政治倫理審査会に出席してもらい、キックバックを受け取った経緯について質していけば、もう少し事態の解析度が上がってくるはずです。

いずれにしても、党内からすら批判の声があがる安倍派幹部たちの無責任な姿勢は看過できません。

知らないというのであれば、知っている人に聞きに行く・自ら調査する努力をすることが当然であるにもかかわらず、早々に派閥の解散をして逃亡。

こうした姿勢を西田昌司議員が「無責任だ」と糾弾したのはもっともです。

派閥の幹部たちが自発的に動かない以上、自民党が組織として対応をする必要があります。

岸田総理がさらなる調査を示唆したとの報道もありますが、自民党の党大会や補欠選挙にむけていかなる調査や処分が行われるのか、政治倫理審査会の継続を強く求めながら注視をしていきます。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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