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怒れる岸田文雄首相、大博打に出て党争を制すも、国民から見れば箱庭内の嵐

日々のこと

岸田文雄総理が党内的な大勝負に出て、そして勝った。そんな顛末だったと言えるでしょう。

28日朝、突如として岸田総理が政治倫理審査会へのフルオープン出席を表明。ごく身近な側近も含めて誰にも相談せずに決断したらしく、事前に察知できた人は皆無だったのではないでしょうか。

総理総裁がフルオープンで審査会に出席するなら、他に名前が上がっている面々がそれに習わないわけにはいかないと、ようやく西村・松野・高木・塩谷・武田議員らによる政治倫理審査会での質疑が確定しました。

実際のところ、岸田総理とはこれまでもテレビ入り予算委員会で裏金疑惑に対する質疑は行ってきているので、総理の出席は実務面における意味はほとんどありません。

しかし総理の狙い通り、これは逃げ回る裏金議員たちに対する極めて強いプレッシャーになりました。

これは一つの「大博打」で、ここまで仕掛けても安倍派の裏金議員たちはついてこない可能性もありました。そうなれば、総理総裁の求心力はますます低下することは避けられなかったでしょう。

岸田総理はこの勝負に勝ち、膠着状態を打ち破った。そして審査会の展開次第では、予算審議も前に進む可能性が見えてきました。

派閥解散時といい、岸田総理のこういうときの瞬発力・爆発力は周囲の予想を遥かに超えるものです。

これは本当に、誰にも相談せずにいきなり解散総選挙も打ってくるのかもしれません…。

ただいずれにしても、昨日今日の永田町のドタバタは、国民目線で見れば「何をごちゃごちゃやっているんだ」というコップの中の嵐に過ぎません。

フルオープンで開催される政治倫理審査会で何が行われるか、裏金議員たちがきちんと説明責任を果たせるかどうかが重要であって、いわばようやく「最低限やって当たり前のこと」が整っただけなのです。

29日は維新は藤田文武幹事長、浦野靖人代議士が質疑に立ちます。ぜひご注目いただければ幸いです。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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