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奈良県知事は、本気だ!摩擦を恐れず予算の一部執行停止へ。改革は最初の一歩が最重要

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

驚きのニュース。維新公認で奈良県知事選挙に当選した山下まこと知事が初登庁、なんとその場で予算の「一部執行停止(精査の猶予をもらうこと)」を表明しました。

山下知事が初登庁 大規模防災拠点など一部予算執行停止を指示
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20230508/2050013396.html

>先月(4月)の県知事選挙で維新の公認として大阪以外で初めて当選した山下真新知事は8日、就任後初めて登庁し、県が今年度予算に計上している21の項目について、「必要性や費用対効果を精査する」として執行をいったん停止するよう指示しました。

>山下知事は、「本来であれば予算執行の時期に来ているので早急に判断する必要があり、初の出勤日にいったん停止を指示した」と話し、事業が本当に必要かどうか6月上旬まで査定を進めるとしています。また、いったん停止した事業のうち国や市町村などと調整が必要なものについては、「関係する市町村長の意見を聞いたうえで最終的に判断したい」と述べました。
(上記ニュース記事より抜粋、強調筆者)

一時執行停止をした予算は21項目、予算額約80億円とのことです。

これは率直に驚きました。府庁が昨年から練り上げ、すでに議会を通過している予算に手を突っ込むことは並大抵の覚悟ではできないからです。

この予算に賛成して通した議会・県議たちからは相当な反発があるでしょうが、「あくまで精査するための猶予をもらった。6月議会で真摯に対応する」と表明されており、それも承知の上でこの方針を発表されたことが伝わってきます。

ちょうど昨日に読み終わった松井一郎・前代表の著作「政治家の喧嘩力」でも触れられていましたが、橋下徹府知事(当時)も2月から任期がスタートし、もう議会に承認を諮るだけになっていた予算を全面的に見直すという荒業を成し遂げました。

このときは当然、2月から見直しを初めて4月の新年度に間に合うはずもなく、暫定予算で乗り切るという前代未聞のことをやったわけですね。

橋下徹「小池さん、大改革をやるなら『一発目』の予算が唯一のチャンスです!」
https://president.jp/articles/-/20174

振り返ればその橋下徹氏は、「東京大改革」を訴えた小池百合子知事に対しても「最初の予算編成で大改革をせよ、さもなければ改革は止まる!」と主張されていました。

そして、その予言は的中。

当初は改革の旗手・上山信一先生を都政改革本部に招聘するなど本気のスタートを切った小池都政でしたが、激しい抵抗にあって上山先生は短期間で都庁から去り。

工業用下水道の見直しなど一定の成果はあったものの、都政は「大改革」とは程遠い現状維持・微修正に留まっていることはご案内の通りです。

大チャンスであっただけに本当に悔しいですし、あの時に予算編成ではなく市場移転問題にコミットしていくことを止められなかった自分の力不足は未だに自責の念に耐えません。

山下知事はこうした失敗事例もおそらく折込済みで、最初のスタート地点に悲壮なる決意を持って立たれているのだと思います。

県議会からの反発は強いでしょうが、第二会派となった維新の県議団と力を合わせ、少しでも改革を前に進めていただくことを強く期待しつつ、国政からもできる限りのバックアップを続けていきます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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