こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
日銀の金融政策決定会合でサプライズ。まさかの事実上の利上げ≒金融引き締めが発表されました。
【速報】日銀 長期金利上限引き上げ 黒田総裁「利上げではない」と強調
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4be2579ad16807b01eade64f9446027b09ef6a0
黒田総裁は「利上げではない」ことを強調しています。日銀側の首長を要約すると、
・海外金利上昇によって、国内でも金利上昇圧力が高まりイールドカーブに歪みが生じている
・これを放置すれば社債の発行時や貸出金利の決定時に混乱を招くなど金融環境に悪影響を及ぼす
・そこで円滑にイールドカーブ全体の形成を促していくよう、金融政策の運用を見直す
・これは金融引締ではなく、むしろより長く金融緩和を続けるための措置である
(※要約は小林真一郎氏のコメントを引用しました)
ということですが、市場が額面通りに受け取るとは到底考えられません。
実際にマーケットは「事実上の利上げ」であると受け止めており、為替や株価も大幅に下落しており、明日以降も予断を許さない状況です。
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かなり大きな方針転換と言えるわけですが、まさか黒田総裁の任期中にこのような変更に踏み切るとは予想外でした。ほとんど有識者も想定外だったと思います。
ここにどこまで政権の思惑が反映されているのかわかりませんが、防衛増税に前のめりになっている岸田総理の姿勢から判断するに来年以降は
・財政政策は緊縮、増税路線
・金融政策は利上げ、引き締め路線
となることはほぼ間違いないように思われます。このままでは日銀総裁人事も、引き締め路線を取る人に白羽の矢を立てることでしょう。
しかしこれまでも繰り返し経済対策として提言しているように、日本の景気回復はまだ途上かつインフレ率も諸外国と比較して低水準となっており、今はまだ金融引き締めに走るタイミングでは明らかにありません。
安倍・菅路線の維持に無頓着な今の政府与党は、なんとか方向転換して実績をあげたいと我慢が効かなくなっているように思えます。
しかしそれはまさに地獄への道。せっかくの賃上げ・景気回復に水を差すことは火を見るよりも明らかではないでしょうか。
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今の岸田総理の路線を変えるためには、しばらく国政選挙がない以上、来年の統一地方選挙が一つのターニングポイントです。
来年の通常国会でも財政・金融政策は一大テーマとしてしっかりと軌道修正を提言し、今の政府与党路線で良いのかどうか、有権者が信を問える状況を作り出していきたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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