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習近平体制下の中国で広がるデモ活動。盤石に見える独裁に潜む脆弱性とリスク

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

徐々に大きなニュースになりはじめましたが、中国全土に反体制デモが広がりつつあるようです。

「習近平やめろ!」「共産党退陣!」 専門家が「天安門事件以来見たことない」と驚く中国のデモ活動 “ゼロコロナ政策”への不満の先にあるものは
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7e3d1013437a8766e49ee66ecb53f962bc7b2e2

「天安門事件以来」との報道が相次いでいるように、一党独裁体制で強度の情報・行動統制を全国民に強いている中国で、ここまで公然とデモ活動が広がっていることには驚きを禁じえません。

背景にあるのは、「ゼロコロナ政策」の継続とそれに対する不満。

何人かの中国に詳しい有識者が指摘している通り、世界経済が正常化へと向かう中、そこまでして習近平体制がゼロコロナ政策の継続に固執する理由は不可解です。

一つ言えることは、やはり独裁体制の脆弱性と恐ろしさ。

民主主義体制は時にもどかしく、遅々として進まない意思決定のデメリットが強調されがちで、それに対して独裁体制はスピーディで成果があがるのも早い。実際、コロナ初期は強権的な中国の手法が評価されていた時期もありました。

しかしながら、独裁体制は間違いを犯した時に、軌道修正するのが難しい。独裁者が突き進む限り、誰もその過ちを是正できない。

一方で民主主義はまわりくどくて面倒くさいけど、「みんなで決めて、みんなで責任を分かつ」ことによって致命的なエラーを防ぎ、またエラーが起きても軌道修正が(比較的)しやすいシステムになっているわけですね。

絶対的な独裁者・権力者である習近平は、ここまで強く進めてきたゼロコロナ政策を「間違っていました(今は欧米のやり方のほうが正しかった)」と認めて、軌道修正することができないのでしょう。

どんなに優秀なリーダーでも過ちを犯す。その時に、対応できる仕組みを政治体制の中にいかにビルドインしていくか。

政治の根源的な課題を突きつける中国の動乱。これが直ちに習近平体制の崩壊につながるとは考えられませんが、中国経済、ひいては世界的なリセッションの引き金を引く可能性もあります。

動向に注視し、日本政府にも然るべき情報収集と対応を求めたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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