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予算審議の最終盤にどんでん返し。国民民主党、異例の予算案賛成でどうなる国会勢力図

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

憲政史上最速レベルのペースで、ここまで極めて順調(?)に進んできた本年度の予算審議ですが、本日の採決で驚きの展開・どんでん返しがありました。

国民民主、異例の「予算案賛成」へ…玉木代表の提案を議員総会で了承
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220221-OYT1T50155/

なんと、野党である国民民主党が予算案に超・異例とも言える賛成を表明。

国会における本予算採決は首班指名選挙と並んで大きく「政治スタンス」を示すものと言われており、これに賛成するということの意味は政治的に非常に重いもの。

与党入りを目指しているか、少なくとも大きく与党サイドに近づいたというメッセージを発信したことになります。

玉木雄一郎代表は「トリガー条項解除(ガソリン税の値下げ)」に対して首相が前向きな姿勢に転じたため」と理由を説明していますが、現時点で何かの確約が得られているように(少なくとも表向きは)見られず、予算案が修正されたわけでもない。

にもかかわらず…という今回の決断には、関係者間に大きな波紋が広がっています。

今回の国民民主党・玉木代表の決断がどのような意図に基づいているのか・どのような効果をもたらすのかは、率直に言って現時点ではわかりません。難しい。

玉木代表が自民党入りを目指しているという説もありますが、はたしてそこまでストレートに野心で動くのかどうか。

立憲民主党と違う立場をはっきりとしめし、是々非々路線に舵を切るPRとしては極めて大きいものの、それをここでするほどのメリットがあるのか。

一つ説得力のある説としては、自民党に大きく接近している連合(の少なくとも一部)の意図が働いているのではないかという見方です。

実際、今回の国民民主党の予算案賛成に対して、連合・労組は一部を除いて容認あるいは賛成をしていると聞こえてきます。

連合が国民民主党ごと自民党に近づいていくとすれば政界においてその影響力は大きく、立憲民主党が強く反発するのも当然です。

とはいえこれも国民民主党がその先に何を得るのかということは判然とせず、仮説の域を出ません。

もちろん玉木代表が主張している通り、トリガー条項解除・ガソリン税減税に向けて、政府与党への実行圧力になるという純粋な政策的意図もあるでしょう。

しかし政策論だけでは動かないのが政治の世界。

実際に今回の国民民主党の結団は党内でも激しい議論があったようで、予算委員会の理事・締めくくり質疑は前原誠司議員が事実上の更迭されました。

すぐに分裂だどうだということにはならないと思われるものの、大きな禍根が残ったことは間違いありません。

さて、どうなる今後の国会勢力図。

動画でもコメントしました。

いずれにしても維新は今回の予算案にはきっぱりと反対し、政府に対して対峙をする姿勢と対案を示すことを続けていきます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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