こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
日本の元首相5人がEUに書簡 原発「グリーン」に認定反対
https://nordot.app/859924647560003584
小泉純一郎、細川護熙、菅直人、鳩山由紀夫、村山富市氏らが
「原発推進は未来を脅かす『亡国の政策』だと批判し、方針撤回を求める連名の書簡をフォンデアライエン欧州委員長に送った」
とのことで、本日はこのニュースについて一言述べたいと思います。
小泉純一郎元首相は、私が政治家を目指すきっかけともなった、尊敬する政治家の一人でした。
大学生だったときに颯爽と登場した小泉純一郎首相は、それは衝撃的で。
歯切れのよい演説から、郵政民営化を進める強く明確な姿勢。北朝鮮に乗り込み、一部とはいえ拉致被害者たちを奪還した実績。
リーダーが変わると、政治というのはここまで変わるのかっ!と、若き私は大いに感銘を受けたわけであります。
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その小泉純一郎氏が、いまや脱原発の闘志…。
脱炭素と脱原発は両立しないし、自然エネルギー振興と原発活用は両立していくべきと考える私にとって、小泉純一郎氏の転向は非常に残念なものですが、看過できないのは送った書簡の中身とその主張です。
細野豪志議員が指摘しているように、福島の「多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ」という科学的事実に反することが明記されています。
福島第一原発事故と甲状腺がんの増加に関係がないことは、すでに様々なデータから明らかになっており、むしろ過剰診断のデメリットが極めて大きいことは、これまで私も国会質疑などで取り上げてまいりました。
脱原発を政策的に主張することはもちろん自由でありますが、科学的な根拠に基づくことが大前提。非科学的な風評被害によって命が失われることは、HPVワクチン問題でも我が国は苦い経験をしています。
他の4名の元首相たちはまだしも、あの才気煥発であった小泉純一郎氏がそちらの路線に舵を切られてしまったことは非常に残念であり、その間違いについては厳しく指摘をせざるを得ません。
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脱炭素やエネルギー政策については、今後も重要な争点として国会で議論が続いていくでしょう。
その際には、現在進行系で残っている被害の一つである甲状腺がん検査の問題についても改めて取り上げ、改善を図ってまいりたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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