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万歳をしたその日だけで、満額100万円支給?!異常なる国会議員の文書通信交通滞在費を斬る

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨晩は急きょ、玉木雄一郎議員の代打(?!)でAbemaTV「カンニング竹山の土曜The NIGHT」に出演しました。

1週間はアーカイブが無料で閲覧できるようですので、ぜひ御覧ください。

この場でも私から言及したのが、衆議院議員の初当選で再びスポットが当たっている「文書通信交通滞在費」の闇です。

いわば民間企業における必要経費のように、国会議員には「文書通信交通滞在費」という名目で月100万円が支給されます。

金額の多寡に様々な議論がありましょうが、政治活動にはお金がかかるのも事実ですので、こうした経費に類するものが支給されることは我々も否定をしていません。

ただ問題なのは、この文書通信交通滞在費にはなんら報告・情報公開の義務がないことです。

原資は税金であり、使った後は領収書を添えて情報公開するというのは当然であり、それをしないので単なる「第二の給料・議員特権」となっているのが実態なのです。

よって我々日本維新の会は、文書通信交通滞在費の使途を毎月公開し、月内に使い切れなかった分は政治資金管理団体へと移す(ポケットマネーにはしない)ことで、最終的に1円単位で情報公開がされるように運用しています。

参考過去記事:
月100万円支給、領収書不要の「文書通信交通滞在費」。人件費等に払うのは目的外使用か?

そして今回、なぜまたこの文書通信交通滞在費にスポットが当たっているかというと、なんと衆議院議員たちは10月31日から任期スタートとカウントされ、そのたった1日のために10月分の文書通信交通滞在費が満額100万円支給されることが判明したからです。

これが上記の小野たいすけ議員の問題提起の内容ですが、小野さん以外にも党内からは複数「これはおかしい」「返納または自主的に寄付するべきではないか」との声が上がっていました。
※法律上、国庫に返納することはできないため

しかも任期としてカウントされているそのたった一日、10月31日は選挙の投開票日です。

ぶっちゃけ結果を待って万歳していただけという議員が大半でしょうし、比例当選の議員の場合、10月31日のうちには当選確実が出ていない=議員として事実上存在していないケースすらありえます

我々が進めている「身を切る改革」には賛否がありますし、「積極財政の局面なのだからケチケチせずにもらって使え」という意見も根強くあります。

しかしながら、このような勤務実態のないたった1日で月額100万円が満額支給されるような理不尽は是正していかなければ、さすがに政治への信頼を取り戻すことは不可能でしょうし、積極財政への説得力もむしろ失われるのではないでしょうか。

これまでも維新はこの文書通信交通滞在費の特権的取り扱いについて、日割り支給や情報公開義務化を議員立法で具体的に提言してきましたが、改革が止まっていたことは率直に反省しなければなりません。

解散を伴う衆議院の任期というのは地方議員や参議院議員と違い特殊ですから、投開票日から任期としてカウントされることなども今回、私としても初めて知りました。

まずは今回の文書通信交通滞在費(初当選の衆議院への10月支給分)への対応を党内協議で決定した後、抜本的な国会改革へ向けてさらに具体的な提言を進められるよう行動し、また報告をさせていただきます。

動画でもコメントしました。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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