こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日は財政金融委員会にて、NFT(ノンファンジブルトークン・非代替性トークン)について取り上げました。
NFTとは、超ざっくり説明すると、ゲームのアイテムや漫画・アニメのキャラクターイラストなど、ネット上でやり取りされるデジタルデータをブロックチェーン技術により「唯一無二」にするものです。
いわば、デジタル空間に複製・改ざん不可能な「本物」を作り出せるようになったことで、価値を保つ・きちんと持たせることができるようになるわけですね。
参考:
大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説
https://coinpost.jp/?p=192359
これはマンガやアニメ・ゲームなどのコンテンツ力で世界でも類を見ない強みを持つ日本にとって、強烈に重要なファクターです。
上手く活用することができれば、世界を席巻するイノベーションやビジネスを牽引できる可能性すらあります。
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とはいえ、まだまだ世間には馴染みがないNFT。政府としてもどのように向き合っていくのか、暗号資産と同じく保護や規制を重視するあまり、強みやイノベーションを抑制してしまわないか、このあたりを今回は質しました。
文化庁からは、
>ブロックチェーン技術など最新技術の活用に関しては、アート作品の来歴管理などに活用することにより、作品の真贋の見極めや収益のアーティストへの還元などが可能となることから、アート市場の活性化に有用であると考える。
とほぼ手放しで評価する答弁があり、そして麻生大臣からも
>NFTは、コンテンツの管理や取引に有用なものであるため、NFTやブロックチェーンといったものに関して、技術の話がよくとりあげられるが、安全性の確保や利用者保護を充分に考えないと、だまされる人もいる。
>新たな技術をもってしてイノベーションに挑戦することは、望ましいと考えているが、NFTのコンテンツが極めて高額で取引されている例を見ると「投機マネー」ということになるので、そういったことも考えていかなければならないという声もある。
https://coinpost.jp/?p=245692
安全性確保や投機性について懸念するコメントと併記ではあるものの、その有用性については認識をしている旨の答弁を得ることができました。
前述のように、日本はコンテンツ力については類を見ないものをもっていますから、後はNFTによるビジネス・イノベーションを阻害しないことが鍵の中の鍵。
その後にFATF規制などについても議論をしましたが、主体的にルール作りに関わっていただくことを要望し、この分野で日本が存在感を発揮できるよう私も引き続き提案をしていきたいと思います。
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このアート×テクノロジーという政策分野であるNFTは、これまで「表現の自由」「コンテンツ産業の振興」に関してやってきたことと、IT施策について取り組んできたことが合致して、自分でも納得と確信をもって政策提言をすることができました。
日進月歩で進んでいくテクノロジーの世界、引き続き振り落とされないようにしっかりとキャッチアップしていきます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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