こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
ここ最近は毎日のように規制改革大臣らによる「はんこ廃止」「FAX・紙利用の見直し」などのデジタル改革関連のニュースが流れています。
小さなことのように見えて、膨大な作業を発生させているボトルネックの一つですから、世間の関心が高いうちに一気呵成に推し進めて欲しいところです。
我が社(日本維新の会)は官僚からの説明会議・部会では事前にPDFデータをもらい、Googleの共有フォルダに入れて各議員がアクセスして見る仕組みを実装済み。どうしても紙で見たい議員は、各人が自分で印刷して会議に持ち込む。大政党がやってくれれば、さらに良い影響が出ますね。 https://t.co/08s5bFBpbE
— 音喜多 駿【YES!都構想】(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) September 25, 2020
こうした文脈の中で、官僚アカウントの方から「党の会議への紙資料持ち込み(紙資料の要求)をやめてもらえないか」との示唆がありました。
各政党は分野ごとに「部会」やプロジェクトチーム会議などが沢山にありまして、官僚の皆さまを呼んでのレクチャー(レク)が頻繁に行われます。
そこで膨大な「説明資料」を官僚サイドが用意することが通例となっており、政党や部会の規模が大きくなればなるほど、出席者の数が増えれば増えるほどその準備にかかるコストは増大します。
手前味噌ながら、日本維新の会はこの点では進んでおり、すでに事前に資料をデータでもらい、共有フォルダにアップして各人がそれを見るという仕組みが徹底されています。
どうしても紙で見たい人は、自己責任で印刷してもってくるという合理的な考え方です。
他にも最近の部会・説明会議はオンラインまたはオンライン併用がデフォルトですし、党員申し込みも印鑑省略・Web完結の申込みが来年には実施予定になっているなど、党内のデジタル改革は着実な進展を見せています。
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ただ政党内で完結する内部の会議・手続きであればともかく、議員・官僚の双方にかかわることはなかなか問題解決が困難と言えます。
・政党や議員側にボトルネックがある
・官僚側や行政ルールにボトルネックがある
・その両方
が想定され、大体は三番目の「両方」だからです。
オンラインレクチャーについては、今でこそ当たり前にできるようになりましたが、半年前くらいはこちらから求めても「セキュリティの上の関係」「内規がある」などの理由で省庁サイドから拒否を何度もされました。
参考過去記事:
「そりゃおたくらの問題でしょう」麻生節が炸裂!国会議員と官僚はオンラインで意見交換できる?できない?
https://otokitashun.com/blog/daily/23369/
一方党内でもオンラインシステムを導入するにあたっては、セキュリティ面を含めていろいろなシステムが比較検討され、浸透するのにも一定の時間は要しました(特に反対意見はなく、かなりスムーズな方だったと思いますが)。
こうした課題は双方が同時に同じ方向を目指しつつ、最後は「政治サイド(議員・政党)」から強めに歩み寄ることが重要なのだろうなと思います。
日々の業務を滞りなく執行することがまず第一のミッションである官僚機構にとって、ドラスティックな改革というのは苦手分野であり、また官僚組織が自分たちで大胆な改革ばかりを推し進めたとしたら、それはそれで自己矛盾になってしまうからです。
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官僚からのレクチャー・説明会議におけるペーパレス化・データ共有については、すでに我が党が実施している「前例」があります。
「前例」があるというのは、政党にとっても官僚組織にとってもだいぶやりやすいことだと思いますので、他の大政党・大会派にもぜひ広がって欲しいと願うばかりです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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