こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日からまずは衆議院にて、各会派からの代表質問がスタートしました。
本日の衆院・代表質問。自分の質問準備をしながらテレビ視聴だったので流し聞きですが、
✕ 枝野議員
▲ 二階議員
△ 玉木議員※個人の感想です https://t.co/7Ri4gUf5aJ
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) January 22, 2020
来週には予算委員会・財政金融委員会と質問が続くため部屋で缶詰になりながらでしたが、それぞれの個性(?)がよく出ていた代表質問だったと思います。
立憲と国民民主の代表質問、クオリティの差が明確で面白い
— 室橋 祐貴 (@Yuki_muro) January 22, 2020
玉木議員の質問は夫婦別姓や養育費、ゲーム規制など建設的な問題提起が散りばめられており、良かったです。
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そんな中、まさにその「夫婦別姓の導入」を提案した玉木議員に、激しいヤジが飛んだことがニュースになっています。
夫婦別姓訴えに「結婚しなくていい」とやじ 野党猛反発
https://www.sankei.com/politics/news/200122/plt2001220025-n1.html
これに対して「意味不明」「時代錯誤」などの批判が殺到し、私もそう思ってツイートしたのですが、
どっちもどっちのような気もします。共産党や立憲民主党の提出している選択的夫婦別姓法案は、家族戸籍廃止法案なのに、それを言わない。また枝野代表は夫婦別姓論と女系天皇論とを結び付ける筋悪。論戦になっていない原因は与党と維新以外の野党の双方にある印象です。 https://t.co/aUlh2ZA33g
— 足立康史 (@adachiyasushi) January 22, 2020
足立議員からの指摘を受けて、ちょっとこの点を整理して考えてみたいと思います。
私もこの強いヤジや夫婦別姓反対に対して「まったく共感しない」という意味では理解ができないのですが、反発する理由やロジックについては、実はわからなくもありません。
全員がそうかはわかりませんが、夫婦別姓に強く反対している保守派の人々は、その影響が戸籍制度の廃止や天皇陛下・皇室といった、日本の伝統文化の根幹に及ぶことを警戒しているのだと思います。
そして実際、夫婦別姓制度を推進する人には「(そもそも身分差別を内包する)天皇制・皇室制度はない方が良い」「女系天皇が認められないのは男女差別でおかしい」と主張する人が多いので、その警戒心はMAXになります。
なお私自身、皇室は日本にとって必要不可欠だと思うし、女系天皇には反対の立場です。
あまりにもリベラルな価値観を強く押し出されて、それを認めてしまうと、日本の根幹を支える天皇陛下・皇室の存在意義にまで踏み込まれてしまう…
もちろん単に「夫婦同姓でこそ家族の絆が深まる!」的な古い価値観や慣習から、夫婦同姓に固執している方もいる一方、こうした「先」を見据える立場から反対しているという方は少なくないのではないでしょうか。
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そうした中で、できるだけ多くの人の理解を得て夫婦別姓を前に進めていくためには、足立議員が示唆するように皇室等の問題とは(意図的にでも)完全に切り離して進める必要があると思います。
夫婦別姓を推進するサイドの方々は、あまりに「世界中でこうなのに、日本だけがおかしな制度を保っている」論で攻め立てると、そのロジックはそのまま皇室に突き刺さってしまうので、もう少し実務的な面から攻めて行くほうが良い気がします。
日本維新の会は皇室の伝統を守りながら、戸籍制度も廃止しない(保守派も納得しやすい)ハイブリッドな夫婦別姓制度を提案しています。
参考:
家族の一体性と夫婦別姓は両立する - 維新版「選択的夫婦別性」で日本を前に -
https://blogos.com/article/266024/
今回の激烈なヤジは論外としても、政策を前に進めるために広範なコンセンサスは必要不可欠です。
状況を冷静に見極めながら、建設的な議論・提案ができるよう、今国会でもしっかりと論戦に臨んでいきます。
皇室の問題は、しっかり取り上げたいので、また改めて。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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