こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
本日、ついに大阪維新の会の松井知事、吉村市長が辞職を表明し、出直しクロス選挙が行われることが確定しました。
【関西のニュース】大阪府の松井知事と大阪市の吉村市長は、いわゆる「大阪都構想」の実現に向けて改めて民意を得たいとして、8日、それぞれ辞職願を提出しました。 これに伴う、大阪府知事選挙と大阪市長選挙は、統一… https://t.co/cdDJT51dFL #nhk_bknews
— NHK大阪 報道部 (@nhk_bknews) 2019年3月8日
私は従前から大阪都構想を支持していることを表明しておりますので、今回の決断も断然、支持するものです。
今回のダブル選について、国政政党や有識者からは批判が相次いでいます。その一つが
「すでに住民投票で結論が出ている。問い直すこと自体が無益」
というものです。この言説は、まったく民主主義を理解していないものと言わざるを得ません。
本ブログでは繰り返し繰り返し述べてきていますが、選挙・投票というのは「とりあえずの結論」を出すものにすぎないからです。
人は間違う、うつろう。しかしその中で、何らかの結論を出して前に進まなければならない。
だからこそ多数決で「とりあえずの結論」を出して、一定期間の後、また問い直すことを制度として確立したのです。
政治バイブルに一つである「民主主義」の中から再び引用します。
さればといって、どれが進むべきほんとうの道であるかわからないというだけでは、問題はいつまでたっても解決しない。だから、多数決によって一応の解決をつけるのである。つまり、多数決は、これならば確かに正しいと決定してしまうことではなくて、それで一応問題のけりをつけて、先に進んでみるための方法なのである。
(民主主義 P98より。強調筆者)
先に進んでみた結果を検証し、再び問い直す。総選挙や地方選挙は4年に1度であり、前回の大阪都構想住民投票は2015年。
その間にも、大阪万博の招致が決まり、民営化された公園運営や地下鉄は目覚ましい進化を遂げ、大阪の状況は確実に良い方向に変わっています。
民営化した大阪メトロの初年度営業利益がなんと11%もの大幅増益。民間流のコスト削減で想定を大幅に上回る結果。役所至上主義の人達にとっては不都合な真実。裏を返せば民営化しないことで毎年10%損してたのと同じ。ちなみに民営化でメトロから大阪市へ納税と配当は約100億円。https://t.co/9MKqkJiBOo
— 吉村洋文(大阪市長) (@hiroyoshimura) 2019年3月5日
翌年にすぐにもう一度住民投票をやろうと言うのであれば話は別ですが、以前に出した「とりあえずの結論」を再検証しようというのに、十分な時間が経過しているのではないでしょうか。
加えて、前回のダブル首長選挙における公約の一丁目一番地が「もう一度、大阪都構想の住民投票を実施する」ことであったわけですから、直近の民意はそちらにあると考えることもできます。
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また、「わざわざダブル選でやらなくても良い選挙をやって、税金の無駄遣いだ!」という指摘も、今回の場合は当てはまりません。
統一選挙と知事市長選挙が同日になったことで「大阪府だけで9億円から10億円」の削減になります。
昨日の総務常任委員会にて杉江府議の質問への答弁。 https://t.co/hFNsLxuRsd— 横山ひでゆき????(大阪維新の会・大阪府議会議員) (@yokoyama_hide) 2019年3月7日
今回の辞職によって、もともと予定されていた統一地方選挙の日程にズレていた首長選挙が行われるということですから、むしろ選挙実施費用の削減になることも明らかになっています。
もちろん、任期終了まできちんと勤め上げろという批判は避けられないと思いますが、出直してして再び信を問うのは民主主義のルール化で認められた手段です。厳しい審判も含めて、勝負に挑む覚悟なのでしょう。
今回は私も仲間たちが都内を中心に出馬する統一地方選挙と同時になりますから、前回のように現地に応援に伺うことは難しい可能性が高いですが、東京の地からダブル選の圧勝・議会の過半数奪取をできる形で支援したいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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